阪神カップ
レース展望

阪神Cは今年新設されたレースで芝内1400mで行われる。登録馬が41頭と多く、大半の馬が除外された。出走していれば人気になったキンシャサノキセキは惜しくも除外。18頭のフルゲートでG1とも思える好メンバーが揃ったので、激しいレースになりそうだ。シンボリグランはマイルCS3着。出遅れや前が詰まるなどスムーズさを欠いていた春とは全く違ったレースで気性面の成長を窺わせた。この秋はブリンカーを外して、スタートが決まり、折り合いもつくようになっている。芝1400mは[2-1-0-2]でオーロC楽勝、スワンS2着がある。今回もここ2走のようにスタートを決めてスムーズな競馬なら好勝負できそうだ。

オレハマッテルゼは高松宮記念の勝ち馬。この秋はスプリンターズS9着、スワンS5着に終わっているが、夏場の調整が難しいタイプのようだ。スワンSは59キロを背負って0.3秒差の5着と内容は悪くない。マイルCSを見送ってここに備えたように勝負気配はある。芝1400mは[2-2-1-1]で複勝率83.3%。崩れない強みを生かすか。マイネルスケルツィはマイルCSで見せ場を作って4着。富士Sで13着に敗れたことで16番人気の低評価だったが、力のあるところを見せた。芝1400mは初めてになるが、スピードはあるのでこなす下地はありそう。柴田善騎手がオレハマッテルゼに騎乗するため武豊騎手に乗り替わる。

コートマスターピースはマイルCS7着。前が残りやすい馬場状態で1枠1番からの出遅れが致命的だった。芝1400mは[3-4-3-6]で複勝率62.5%と走り慣れた距離。昨年は芝1400mのフォレ賞(G1)を勝っている。マイルCSの後にそのまま滞在して挑んできただけに勝負気配。テイクオーバーターゲットのように2戦目で一変する可能性もある。鞍上はペリエ騎手。アサクサデンエンは安田記念で1、2着した実力馬。芝1400mは[2-0-0-1]で昨年の京王杯SCを楽勝している。ここ2戦の負け方が気にはなるが、多頭数で激しい競馬になれば地力を発揮しても何ら驚けない。今回は乗り慣れた藤田騎手に戻る。

あとは奥多摩Sを勝ちオープン入りしたコスモシンドラー、スワンSを勝ったプリサイスマシーン、スワンSで逃げて0.2秒差の4着に粘ったステキシンスケクンあたりが人気面で続きそう。コスモシンドラーは春に阪急杯で2着しており、ここに入っても実力は見劣らない。前走の奥多摩Sは強い勝ち方で春からの進化を感じさせた。馬体、特に腹回りは太く映ったが、これで走っているのでパドックでは割り引かない。馬場は問わないので、雨で馬場が渋っても問題ない。アロンダイト、アンバージャック、ウオッカと前走条件戦に出走した馬が重賞を勝つのが最近のトレンド。人気がなければおいしい馬券になりそうだ。

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