中山金杯
レース回顧

シャドウゲイトは2番手を進み、4コーナーで逃げたワンモアチャッターを交わして先頭に立つと直線では後続を突き放して7馬身差で圧勝した。格上挑戦だったが、ディセンバーSより0.6秒早いタイムで香取特別を圧勝したのはやはりダテではなかった。道中11秒台と12秒台のある緩急のある流れで楽勝した馬は本格化するケースが多いので注意。最終調教でもこれまでのイメージを一新する動きを見せていた。それほど切れる馬がいないメンバーで雨で馬場が渋り、斤量53キロと激走の条件は揃っていた。今後は中距離路線で活躍できそうだ。田中勝騎手は中山のハンデ重賞に強いので今後もマークしたい。

アサカディフィートは最後方から大外を回って追い込んで2着。前に行った馬がシャドウゲイトを追いかけて失速する展開が嵌った印象。渋った馬場はプラスではないが、それなりにこなすタイプ。これで中山金杯は4年連続で出走して1、5、2、2着。冬場走るタイプで1月は[1-3-0-1]で連対率80%となった。明け9歳で昨年より0.5キロ増のトップハンデ57.5キロを背負ってこの2着は立派。ただ今回はシャドウゲイト以外の馬が走らな過ぎた感も強い。

ブラックタイドは後方から捲り気味に進出して一旦は2番手に上がったが、最後にアサカディフィートに差されて2着。自分から動いていい脚を使っているが、最後は力尽きた。パドックでは馬体のバランスが良くなり、馬に活気が戻ってきていたし、だいぶ復調してきたようだ。メンバー次第になるが、G3またはオープン特別でチャンスは近そう。

フォルテベリーニは中団の後ろからしぶとく伸びて5着。調教の動きが良くなく、パドックでも前走より目立たなかったが、地力のあるところを見せた。ローカルの芝1800〜2000mのG3なら通用するのでマークしていきたい。まずは調子が上がってくることが条件。

グロリアスウィークは後方から早めに上がってきたが、直線で伸びを欠き7着。一度使ったことでパドックでは落ち着きが出て馬体、気配とも良くなっていたが、渋った馬場が応えたようだ。良馬場なら見直せそうだが、もう少しガツンとしたものが欲しい感もある。

マヤノライジンは3番手を進んだが、直線で失速し8着に敗れた。ひと叩きして仕上がりは良かったが、渋った馬場が影響したようだ。稍重の函館記念では3着に粘ったが、今回は外枠スタートで早めに進出したぶん厳しくなった感じ。崩れにくい馬が崩れたので次走は状態面に注意。

ワンモアチャッターは大外枠スタートから掛かってハナを切ったが、4コーナーで一杯になってシンガリに敗れた。馬を前に置けないと掛かる面があるようだ。ただ今回は横山典騎手がある程度前につけようとしたこともある。渋った馬場はこなせなくはないが、プラスではなかった。好走には色々と注文がつく。

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