ｼﾝｻﾞﾝ記念
ﾚｰｽ展望
5冠馬ｼﾝｻﾞﾝを記念して創設された3歳ﾏｲﾙ重賞｡過去10年で1番人気は[6-1-1-2]で7連対｡連対した7頭のうち6頭はｷｬﾘｱ3戦以上で残る1頭は後のﾀﾞｰﾋﾞｰ馬ﾀﾆﾉｷﾞﾑﾚｯﾄ｡連対を外した3頭のうち2頭はｷｬﾘｱ1〜2戦でｷｬﾘｱの浅い馬が1番人気になると危険だが､それで勝つようだと大物ともいえる｡2番人気は[1-2-1-6]で3連対､3番人気は[0-1-1-8]で1連対のみ｡馬連は10倍台までが6回と堅く収まることが多いが､1番人気が崩れると大波乱になるのが特徴｡6番人気以下で連対した6頭のうち5頭に芝1800Mの経験があった｡穴で芝1800M経験馬に注意｡
ﾀﾞｲﾜｽｶｰﾚｯﾄは新馬､中京2歳Sを連勝｡新馬戦ではﾗｽﾄ5Fを全て11秒台まとめ､中京2歳Sでは上がり3F33.7秒の切れ味を見せた｡半兄ﾀﾞｲﾜﾒｼﾞｬｰもｽﾋﾟｰﾄﾞの持続力は凄いものがあるが､妹もそれを受け継いでいる｡相馬眼的に評価できる馬で能力は相当｡阪神JFのｳｵｯｶ､ｱｽﾄﾝﾏｰﾁｬﾝは強いが､ｱﾝｶﾂはｸﾗｼｯｸでやれる手応えを掴んでいるのではないか｡坂路の動きはかなり目立つし､そのﾚﾍﾞﾙの馬｡ｼﾝｻﾞﾝ記念はｼｰｷﾝｸﾞｻﾞﾊﾟｰﾙ､ﾀﾆﾉｷﾞﾑﾚｯﾄなど大物を出すﾚｰｽ｡今年の3歳牝馬のﾄｯﾌﾟﾚﾍﾞﾙは強い｡ﾛｰﾚﾙｹﾞﾚｲﾛの出走で牡馬との力関係が明らかになる｡牝馬のﾀﾞｰﾋﾞｰ馬｡ｽｰﾊﾟｰｻﾌﾟﾗｲｽﾞがあるかもしれない｡
ﾛｰﾚﾙｹﾞﾚｲﾛは朝日杯FSで1番人気のｵｰｽﾐﾀﾞｲﾄﾞｳを負かしに行って実際に負かしたが､大外からﾄﾞﾘｰﾑｼﾞｬｰﾆｰに強襲されて2着｡ﾃﾞﾋﾞｭｰ当時は小柄な馬で短距離向きに見えたが､今は体重が大きく増えて体つきが変わっている｡追われてからの反応が良く､しなりがあるのがいいところ｡力を出せる状態にあるのであとは力関係｡ｱﾄﾞﾏｲﾔｵｰﾗは中京2歳Sでﾀﾞｲﾜｽｶｰﾚｯﾄの2着｡ﾒﾝﾊﾞｰ最速の33.5秒で上がったが､差し切れなかった｡今回は直線の長い京都外回りｺｰｽで距離が1F短くなるのはﾌﾟﾗｽ｡展開と馬場次第だが､切れ味が問われるようなら面白い｡
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