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レース回顧

マツリダゴッホは4番手追走から3、4コーナーで2番手に上がり、直線入り口でインティライミを並ぶ間もなく交わすとあとは独壇場。2着に5馬身差をつけて初重賞制覇を飾った。前走1600万条件を勝ってオープン入りしたばかりだが、速い流れを自分から動いて圧勝したのだから強い。デビュー当時は468キロだったが、今回は484キロ。馬体が成長して充実してきている。セントライト記念では4コーナーで前の馬に脚が引っ掛かり落馬競走中止となったが、同じコースで見事に雪辱を果たした。同じくセントライト記念で落馬したネヴァブションも迎春Sを5馬身差で楽勝している。相馬眼的にこの2頭が今後の関東を引っ張っていきそうだ。折り合いは徐々に解消されているが、流れが遅くなったときにどうかという不安はまだ残っている。横山典騎手と相性が良く[3-1-0-0]。今後は日経賞から天皇賞(春)、宝塚記念を目指す予定。

インテレットは出遅れて最後方を進み、直線で大外から伸びて2着に入った。ゲートで潜って今回も出遅れ。離れた最後方から追い込んできたが、2着を確保するのが精一杯だった。上がり3Fはメンバー最速の34.6秒。速い流れで前が止まったことと適度に力のいる中山の馬場が良かったのだろう。一応の力は見せたが、今後は出遅れと高速馬場への対応が課題になる。

シルクネクサスは中団からしぶとく伸びて3着。最後は激しい叩き合いになったが、松岡騎手が渾身の力を込めて追ったことで3着に来れた感じ。インティライミは柴田善騎手が諦めていたし、ジャリスコライトは北村騎手が次を意識して目一杯ではなかった。厳しいローテーションで数を使われているが、馬は元気一杯で着実に力をつけている。ローカルの芝1800mくらいで見せ場以上があるかもしれない。

インティライミは速いペースで逃げて直線で失速し4着に敗れた。実績から最低でも連対を確保しないといけないメンバーだったが、前半5F60.2秒で逃げてその後11.7-11.8秒と飛ばしたことで息が入らなかったことが応えたのだろう。騎乗した柴田善騎手は折り合いがつかなかったことに対して、何を目指して走っているのか分からないとコメント。テン乗りの影響がモロに出たようだ。馬の調子はいいので、佐藤哲騎手に戻ったら注意。血統面からも現時点ではローカル重賞の方が合いそう。

ジャリスコライトは好位を進んだが、直線で伸び切れず5着。速い流れでなし崩しに脚を使わされたようだ。休み明けだけに余計に応えたのだろう。体型的に距離はもっと短い方が合いそうだが、速い流れに対応できるかかの懸念はある。レースを使って徐々にオープンの流れに慣れさせてからになりそう。

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