小倉大賞典
レース展望

ローカルのハンデ重賞。過去10年で1番人気は[2-1-2-5]で3連対。最近2年はメイショウカイドウが1着、エイシンドーバーが2着と連対しているが、勝ちに行く競馬で惜敗が多い。2番人気は[2-2-1-5]で4連対、3番人気は[1-2-3-4]で3連対と人気馬の信頼度は高くない。6〜9番人気と10番人気以下が各4連対と人気薄が目立つ。馬連は50〜90倍台が5回、万馬券が1回と荒れている。軸を決めたら手広く流すのが妙味。トップハンデは[2-0-1-10]で2連対のみ。連対した2頭はサイレンススズカとメイショウカイドウでともに1番人気で武豊騎乗だった。人気の盲点になったローカル重賞実績馬が穴をあけることが多い。

エイシンドーバーは昨年の2着馬。昨年は京都金杯(53キロ)4位降着、小倉大賞典(54キロ)2着だったが、今年は京都金杯(55キロ)2着、小倉大賞典(56キロ)。今年は斤量が2キロ増えるが、キャリアを積んで地力は強化されている。昨年GホイップTを勝ったが、WSJSを勝った馬は翌年出世することが多いが、メンバーの揃った京都金杯で実力を示した。小倉芝1800mは[1-2-0-0]で連対率100%。今回も蛯名騎手がわざわざ小倉に遠征するように勝負気配。心肺機能の高い馬で追って味のあるタイプ。ロスのある競馬を強いられるようなことがなければ好勝負できそうだ。湯浅調教師は2月で勇退になる。

マルカシェンクはレベルの高い4歳馬。休みなく使われて今回が6戦目になるが、瀬戸口厩舎の管理馬らしくタフなようだ。京都金杯は位置取りが悪くなったが、上がり3Fメンバー最速の34.1秒で4着まで追い上げた。鳴尾記念で逃げて2着したように前に行くこともできる。広いコースで結果を出してきたが、初めてのローカルコースでどんな競馬をするか。マチカネオーラは11ヶ月ぶりの出走になるが、入念に乗り込んでいる。芝1800mは[3-0-1-1]で中京記念を勝ったようにローカルコースもこなす。今回はルメール騎手が騎乗するのは魅力。マルカシェンクの瀬戸口調教師とマチカネオーラの伊藤雄調教師も2月で勇退になる。

小倉芝1800m[3-2-0-0]のマヤノグレイシー、前走中山金杯8着もその前の3戦はローカル重賞で善戦していたマヤノライジン、前走中山金杯2着のアサカディフィートあたりが人気面で続きそう。マヤノグレイシーは崩れにくい馬が前2走13、9着に敗れたのが気になるが、小倉では崩れたことがないだけに侮れない。マヤノライジンは芝2000mは[0-0-2-2]だが、芝1800mは[3-1-0-2]。前3走は外枠でロスのある競馬を強いられたので、今回も枠順に注目。ただ馬場の荒れ具合に注意したい。アサカディフィートは冬場走るタイプで明け9歳になったが馬は元気一杯。トップハンデ57.5キロと展開&小牧騎手の捌きが鍵になる。

小倉大賞典は極端な人気薄が連対して大波乱になるのが特徴。昨年は11番人気のメジロマイヤーが逃げ切って3連単は24万馬券と大荒れだった。今年の穴馬はどの馬か。ハンデ重賞では、近走不振で人気の盲点になった重賞実績のある実力馬、または実力が重賞を勝てるレベルに達した軽いハンデの上がり馬が激走するのがパターン。昨年のメジロマイヤーにはきさらぎ賞1着、愛知杯3着の実績があった。今年は以前から相馬眼的に注目している馬で人気がなさそうな馬が1頭いる。条件が揃った感があるので、穴はこの馬が面白そう。想定通りなら3連単は高配当になりそうだ。

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