シルクロードS
レース展望
高松宮記念の前哨戦。02年からハンデ戦に変更された。今年は混戦メンバーで人気はかなり割れそうだ。過去10年で1番人気は[3-0-3-4]で3連対。00年に高松宮記念の前哨戦になってからは[3-0-3-1]で59.5キロのトロットスター以外は3着以内を確保している。2番人気は[1-4-0-5]で5連対、3番人気は[0-2-0-8]で2連対。ハンデ戦に変更された02年以降は6番人気以下の人気薄が必ず連対しており、ハンデ戦らしく荒れている。馬連は10倍以下は1回のみ。50倍以上が2回、万馬券が2回と波乱が多く、02年以降は全て20倍以上。54キロ前後の軽量馬と人気薄牝馬の激走に注意。
トップハンデはアンバージャック、タマモホットプレイ、マルカキセキの57キロ。アンバージャックは500万条件から4連勝で京阪杯を制覇。1600万条件を勝った直後の馬が重賞を勝つという傾向は最近も続いているが、賞金規定が見直されて1600万条件馬が増えたこともあるのだろう。今回は京阪杯と同じコースだが、休み明けで斤量は2キロ増える。条件は楽ではない。タマモホットプレイは昨年の勝ち馬で京阪杯3着、淀短距離S1着と京都芝1200mでは堅実。これまで57キロでは[0-0-0-11]と不振だったが、前走初めて57キロで好走した。これは地力が強化された証か、それともメンバーか。今回が試金石になる。
マルカキセキは重賞勝ちはないが、スプリンターズS4着、芝1200mのオープン特別2勝が評価されてのトップハンデ。叩き良化型で休み明けがどうかだが、瀬戸口調教師は2月で勇退するだけに一戦一戦が勝負。今回は主戦の福永騎手を乗せてきた。タマモホットプレイとは4戦3勝。地力はあるだけに力を出せる状態に仕上がっていれば侮れない。ハンデ1キロ貰いはコパノフウジン、スピニングノアール、ビーナスライン。コパノフウジンは京阪杯でアンバージャックに半馬身差の2着。ここ2戦は馬体が減って惨敗したが、馬体&調子が戻っているようなら。アンバージャックとは斤量関係が逆転するのでその点では有利。
スピニングノアールは450キロ台だった馬体が充実してここ2戦は470キロ台。桂川Sは後方から32.7秒で上がってキンシャサノキセキの2着、市川Sは33.7秒、尾張Sは33.3秒の末脚で追い込みを決めている。京都芝1200mは[0-0-2-2]だが、充実した今ならこなすか。上村騎手は9年ぶりの重賞制覇がかかる。ビーナスラインは昨年の函館スプリントSで派手な追い込みを決め、続くキーンランドSで3着。その後不振だが、G1とG2でメンバーが強かったこともある。阪神カップは勝ち馬とは0.4秒差で着順ほど負けていない。展開が嵌れば一発あるか。ただしこれまでは夏場の方が結果を出している。
シルクロードSはハンデ戦になってから6番人気以下の人気薄が必ず連対しているので、今年も穴馬がいるのかどうかが焦点。近走不振で人気の盲点になった重賞実績馬、重賞で好走する実力があるにも関わらず重賞実績がないため軽ハンデになった馬が穴馬の候補。ハンデ戦では実力より斤量の軽い馬が激走することが多い。あとは斤量を背負う実力馬に死角があると波乱の確率は高くなる。このあたりをどう見極めるかが予想のポイント。今の京都の馬場傾向と全馬の最近のレースぶりを見ていれば穴馬が見つかるはずだ。人気馬に死角があれば穴馬から入る手もある。
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