シルクロードS
レース回顧
エムオーウイナーは好位を進み、直線で早めに抜け出して先頭に立つとそのまま後続を完封してレースを制した。2F目から10秒台が3F続く速い流れで前に行った馬が自滅。出遅れて徐々に上がって行ったが、それが流れとマッチした感じ。勝ちタイム1分7秒8は優秀でこれまでのパフォーマンスを更新。最終調教の動きがやたら良く見えたが、それはダテではなかったようだ。デビュー当時は470キロ台だったが、ここ3走は508キロ→516キロ→522キロと馬体が一気に増えてきた。多少太く映るが、充実してきたようだ。以前よりトモの厚みが増している。1600万条件を勝った直後に重賞を制したが、これは最近のトレンド。どの路線も今が過渡期なのだろう。今後はオーシャンSを挟むかどうかは未定だが、高松宮記念を目指す予定。
タマモホットプレイは中団の後ろを進み、直線で最後に鋭く伸びて2着に突っ込んだ。2着争いは横一線の大激戦だったが、最後に底力でひと伸びして2着を確保した。これで京都芝1200mの良馬場では[2-2-1-0]で複勝率100%。斤量57キロで不振に終わることが多い馬だが、この条件では57キロは問題ないようだ。上がり3Fはメンバー最速の33.7秒。以前より終い一辺倒でなくなっているし、これなら高松宮記念でも見せ場以上があるかもしれない。間隔を詰めて使っているので、調子を維持できるかどうかが鍵になりそう。
ビーナスラインは中団の少し前につけて直線で伸びてきたが3着まで。高松宮記念に向けて賞金を加算するために勝ちに行く競馬をしたが、いつもより前につけたぶん切れなかった。それでも上がり3Fは33.9秒。最終調教の動きは目立っていたし、パドックを見えても調子の良さは窺えた。暖冬の影響なのかは不明だが、夏のデキに戻っているので次走のオーシャンSでも注意したい。
アンバージャックは中団からしぶとく伸びてきたが4着。もっと切れる脚を使える馬だが、今回は最後ジリジリだった。休み明けで調教の動きがパッとしなかったし、そのあたりの影響があったのだろう。それでもトップハンデ57キロを背負って4着なら地力は見せた感。ひと叩きして調子が上向いてくるようなら要注意。
サチノスイーティーは内ラチ沿いの好位を進み、直線でしぶとく伸びてきたが5着止まり。もっと前に行く競馬ができる馬だが、今回は吉田隼騎手の判断で控えたようだ。3コーナーで狭くなって下がったように全体的にスムーズさを欠いた印象。もっと時計の掛かる馬場が合う馬で勝ち時計が早くなったことも応えたのだろう。スピード&地力があるので、芝ダートを問わず注意していきたい。
スピニングノアールは後方2番手を進み、3、4コーナーで大外を回って追い上げたが、直線で伸び切れず11着に敗れた。3、4コーナーで外を回る大きなロスが響いた印象。勝ったエムオーウイナーは好位から上がり3F34.0秒。これだけ上がりが早いとさすがに届かない。ただ直線で鋭く伸びなかったところをみると馬体が少し太かったのかもしれない。ここ2走は大外を回したが、3走前には蛯名騎手が馬群を捌いている。本番の高松宮記念ではそこを生かしたい。
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