きさらぎ賞
レース展望

クラシックで活躍する馬を輩出する3歳重賞。過去10年で1番人気は[2-4-2-2]で6連対。着外に敗れた2頭は前走朝日杯とラジオたんぱ杯の勝ち馬。前走が重賞でない1番人気は[2-2-1-0]で複勝率100%。前走重賞勝ってきた馬より、前走が重賞でない馬の方が好成績。2番人気は[4-2-0-4]で6連対、3番人気は[2-1-1-6]で3連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内で馬連は8回が10倍台までに収まっている。人気馬が堅実でほとんど荒れない。過去10年で武豊騎手は[2-4-1-2]、1、2番人気では[2-3-1-0]で複勝率100%。武豊騎乗の人気馬は崩れない。

オーシャンエイプスは新馬戦でインパクトのある勝ち方をした馬。直線で武豊騎手が鞭を抜いて軽く仕掛けると後続を引き離す一方で8馬身差の圧勝。ほとんど馬なりでレースのラスト3Fは11.6-11.4-11.7秒だった。最終調教は坂路で50.6秒の1番時計を出していたし、とにかくモノが違うといった印象。相馬眼的に高評価できる馬で能力は相当。4戦4勝のフサイチホウオーを絶対能力で上回る可能性がある。きさらぎ賞で前走新馬勝ちした馬は[1-0-3-6]だが、1番人気になった馬はいない。最終調教は坂路で馬なりのまま5馬身先着。ラスト2F12.0-12.0秒という持続力が凄い。

ナムラマースは札幌2歳Sの勝ち馬。ラジオNIKKEI杯2歳Sは直線でフサイチホウオーが寄れた煽りを受けて手綱を引く不利があったが、最後に鋭く伸びて3着を確保。馬が走りに前向きで最後まで諦めないところを評価したい。小柄な馬だが、夏より馬は良くなっていた。芝1800mは3戦3勝。京都外回りで早い上がりに対応できるかどうかが鍵になりそう。アサクサキングスはラジオNIKKEI杯2歳S5着。フサイチホウオーが寄れた煽りをモロに受けたのが致命的だった。百日草特別でサンツェッペリンに勝っているように重賞で通用する下地はある。それほど切れないのである程度前で進めたい。

あとは未勝利戦を楽勝したサムライタイガース、札幌2歳S2着が光るアドマイヤヘッドが人気面で続きそう。サムライタイガースは角居厩舎の管理馬らしい馬体の作りで走る馬の資質を備えている。今回は岩田騎手がアドマイヤヘッドに騎乗するため、アンカツに乗り替わる。アンカツは今年の重賞で[2-3-0-2]で連対率71.4%とかなり乗れている。アドマイヤヘッドは新馬、札幌2歳Sが4番枠だったのに対し、前2走は12、14番枠。現時点では外を回って抜け出すほどの地力はなさそうなので内枠スタートからロスなく進められれば。昨年のクラシックはきさらぎ賞が大きなポイントになったが、今年もそうなりそうだ。

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