クイーンC
レース展望
年明け最初の3歳牝馬重賞。99年の勝ち馬ウメノファイバー、04年のダイワエルシエーロがオークスを制している。過去10年で1番人気は[4-1-1-4]で5連対。最近4年は全て1着と結果を出している。2番人気は[3-1-1-5]で4連対、3番人気は[0-2-0-8]で2連対。6番人気以下の人気薄が計7連対と多く、馬連は90倍台が1回、万馬券が3回とかなり荒れている。阪神JFで好走した馬が人気になって不振に終わるのが波乱要因のひとつ。これまではサンデー産駒の1勝馬が波乱を演出していたが、今年からサンデー産駒の3歳馬はいない。1勝馬はこれまで以上に潜在能力の見極めが重要になりそうだ。
賞金的に抽選なしで出走可能な馬で人気になりそうなのはイクスキューズ、ハロースピード、カタマチボタン、クラウンプリンセス。イクスユーズは阪神JF5着の最先着馬。内枠スタートから内を通った馬が有利なコース&馬場で外枠が影響したが、藤田騎手が内に入れて馬群を上手く捌いてきた。それで5着なら上々といえるが、前走はオープン特別の菜の花賞で3着に敗れた。大外枠スタートで馬を前に置けないと折り合えない面がまだクリアできていないようだ。今回は内目の枠を引いて折り合いをつけたいところ。逆にまた外枠に入るようだと厳しくなるかもしれない。あとは直線の長い東京コースの適性か。
ハロースピードは阪神JF6着。メンバー2位の34.3秒で追い込んできたが、出遅れて位置取りが悪過ぎた。ファンタジーSも出遅れが響いて3着。いい脚を使っているだけにスタートが決まればもっとやれる。今回はテン乗りの松岡騎手に乗り替わるが、調教で騎乗し感触を掴んでいるようだ。カタマチボタンは牡馬相手のひいらぎ賞を好タイム勝ち。母タヤスブルームはフェアリーSの勝ち馬で走る資質を受け継いでいるようだ。ここにきて馬体のバランスが良くなってきている。今回はわざわざアンカツが遠征してくるだけに勝負懸かり。アンカツは昨年秋以降の東京芝重賞で[4-2-0-1]とかなり乗れている。
クラウンプリンセスは新潟2歳S5着、デイリー杯2歳S4着、阪神JF7着と重賞で善戦している。デイリー杯2歳Sでは馬体が14キロ減ってかなり細く映ったが、その後少しずつ戻しているのはいい傾向。自在性があるので前にも行けるし、追い込む競馬もできる。蛯名騎手がどう乗るか。抽選対象では新馬戦を楽勝したベッラレイア、芙蓉Sでドリームジャーニーの2着が光るローズオットー、末脚切れるダノンフローラあたりが人気になりそう。ベッラレイアは上がり3Fメンバー最速の33.8秒で楽々と差し切ったが、レースのラスト3Fは11.7-11.6-11.3秒で尻上がり。インパクトのある勝ち方だった。相馬眼的に潜在能力はG1級。
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