京都記念
レース展望
今年で100回を迎える伝統の一戦。天皇賞(春)を目指す馬が始動することが多く、重賞実績のある実力馬が揃いレベルが高い。過去10年で1番人気は[5-1-1-3]で6連対。前走重賞連対馬は[4-0-0-0]で勝率100%に対し、重賞3着以下&重賞以外は[1-1-1-3]で連対率33%。2番人気は[2-3-1-4]で3連対、3番人気は[1-1-4-4]で2連対。連対馬20頭のうち15頭が4番人気以内で馬連は6回が10倍台までに収まっている。別定戦で実力馬が揃うと波乱は少ないが、1番人気が前走重賞連対馬でないと荒れるので注意。京都外回りコースの重賞で実績のある馬が活躍している。
アドマイヤムーンは春のクラシックは皐月賞4着、ダービー7着に終わったが、その後古馬相手に札幌記念1着、天皇賞(秋)3着、香港C2着に好走。札幌記念と天皇賞(秋)ではメンバー最速の末脚を使い、香港Cでは凱旋門賞2着のプライドにハナ差まで迫った。有馬記念は体調が整わず回避したが、ひと息入れて1月から順調に乗り込んでいる。休み明けは2、1、3着とこれまでは苦にしていない。問題は斤量59キロ。ちなみに1986年以降の京都記念で59キロの4歳馬は1994年のビワハヤヒデのみ(2番手から7馬身差圧勝)。アドマイヤムーンはこの後ドバイに遠征する予定。遠征前にどんなレースを見せるか。
ポップロックはメルボルンC2着、有馬記念2着と2戦続けてG1で善戦した。以前はズブくてエンジンのかかりが遅く3着が多かったが、4連勝で目黒記念を勝ち、馬が大きく変わった。有馬記念のパドックでは秋のG1で激走してきた馬たちが消耗していただけに余計に馬体、気配とも良く映った。角居厩舎は馬体をフックラ作って馬を前向きにさせる技術がある。距離は長ければ長い程いいタイプで、今回は距離2200mと切れ味の問われる京都外回りコースが課題になるが、底力で対応できないか。斤量58キロは5走前の白川特別でこなしている。この後はドバイに遠征する予定。
あとは有馬記念7着のトウショウナイト、日経新春杯を勝ったトウカイワイルド、天皇賞(秋)2着が光るスウィフトカレント、今回はデムーロ騎手が騎乗するエアセレソンあたりが人気面で続きそう。トウショウナイトは一昨年の京都記念2着、天皇賞(春)4着、昨年の京都大賞典3着と京都外回りコースで実績がある。AR共和国杯でアイポッパーを負かして初重賞制覇したようにいい時のデキが戻ってきているので注意したい。トウカイワイルドは前走とはメンバーが違うので今回が試金石。スウィフトカレントはどこまで仕上がってくるか。エアセレソンは伊藤雄調教師が2月で引退。前走はイレ込んでいたが、叩き2戦目で一変があると怖い。
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