チューリップ賞
レース展望
桜花賞トライアル。過去10年で1番人気は[2-3-1-4]で5連対。00年のチアズグレイスは不良馬場で10着、05年のディアデラノビアは直線で挟まれる不利があり7着に敗れたが、その他の8頭は全て4着以内。ただし1番人気は2勝のみで2〜4着が多い。2番人気は[4-1-2-3]で5連対、3番人気は[1-3-2-4]で4連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内で毎年1〜3番人気の1頭が必ず連対している。馬連は10倍以下4回、20倍台4回、万馬券2回。人気馬が堅実でそれほど荒れないが、雨で馬場が渋ると荒れる。阪神芝1600mは外回りになったが、外枠不利は改善されていない。枠順に要注意。
ウオッカは4戦3勝で芝1600mは3戦3勝。阪神JFでは断然人気のアストンマーチャンをメンバー最速の34.2秒で差し切った。持続力のある末脚はかなり目立った。エルフィンSは他馬より2キロ重い56キロを背負って中団からメンバー最速の34.0秒で上がって3馬身差の圧勝。2着のニシノマナムスメは弱い馬ではない。牝馬らしかならぬ、がっしりとした馬体の作りは父タニノギムレットを彷彿させる。相馬眼的に能力は相当だが、既にここ2戦でそれを証明している。今回は阪神JFと同コース。内枠を引いてロスなく回ることが理想だが、JRAはどの枠に入れてくるか。馬体の作りから力のいる阪神コースは合っている。
ダイワスカーレットは2連勝で臨んだシンザン記念はアドマイヤオーラに差されて2着に敗れた。直線で内にもたれて馬場の悪いところに入ったときに外からアドマイヤオーラ来られて追いにくい面があった。スローの切れ味勝負で上がり3F33.7秒で上がっているが、アドマイヤオーラは33.3秒。追いにくい面はあったが、相手の切れ味が上だったか。ただし2着に入って賞金を加算できたことで間隔を空けて調整できたのはプラス。半兄ダイワメジャーと同様にスピードの持続力に優れた馬でいい脚を長く使える。阪神外回りでウオッカを完封するのは楽ではないが、ロスなく進めてタイミング良く抜け出したい。
能力はこの2頭が抜けているが、今回は本番前の一戦。目一杯に走ると桜花賞、オークスに影響するし、本番前に洗い出しておきたいところもある。ウオッカは外枠に入ると四位騎手は無理せず差して届かずの競馬もありそう。逆に内枠だとマークがきつくなり、直線で捌けるかどうかのリスクもある。ダイワスカーレットはアンカツが以前、馬込みでの競馬を経験させたいとコメントしていた。2頭ともこれまでのイメージとは違う競馬になるようだと波乱がなくもない。あとはローブデコルテとルミナスハーバー。ローブデコルテは堅実なので大崩れはない。ルミナスハーバーは馬体が成長して実が入っていれば。
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