ファルコンS
レース展望
3歳スプリント重賞。昨年クリスタルCが廃止され、それに伴い3月に移動した。過去10年で1番人気は[1-0-4-5]で1連対のみ。芝1400M以上で勝ち星のない馬[0-0-3-2]、重賞勝ちのない馬[0-0-4-3]で連対がない。これに該当する1番人気は危険。2番人気は[2-2-0-6]で4連対、3番人気は[2-1-1-6]で3連対。馬連は10倍以下、10倍台はなく、50倍以上が3回、万馬券が5回と大荒れ。中京最終週で荒れ馬場、G1惨敗馬の巻き返しで波乱が多かったが、時期変更により2週目の開催になり、前走G出走馬の出走もなくなった。昨年は前走1、2着馬で決着。時期変更で傾向が変わりつつある。
アドマイヤホクトは朝日杯FSで15着に敗れたが、中山芝1200mのクリスマスローズSを快勝しスプリント能力を示した。勝ち時計1分8秒0は昨年12月以降の最速タイムで1600万条件3レース、先週のオーシャンSを上回る。2着サープスシンガーはクロッカスS1着、3着ダノンムローは寒桜賞1着、5着ウィズディクタットはジュニアC3着、クロッカス2着と好走馬がその後活躍している。アドマイヤホクトは東京芝1400mの新馬戦と500万条件を勝ったように距離の融通性、左回りの実績があることも強調材料。鞍上の横山典騎手は05年12月18日以来の中京参戦。古賀史厩舎はクリスタルCのサーガノヴェル以来の平地重賞制覇が懸かる。
ダノンムローはダ1200mの新馬戦を勝った直後に臨んだクリスマスローズSで3着に好走。キャリア1戦、初芝と条件は厳しかったが、それでアドマイヤホクトと0.2秒差で1分8秒2の時計は優秀。4着には4馬身差をつけていた。続く500万条件はサクラゼウスに負けたが、直線で前が詰まる大きな不利があった。前走の寒桜賞は中団からメンバー最速の34.3秒で上がって楽々と差し切り勝ち。加藤征厩舎は自信満々で武豊騎手に依頼していた。今回も鞍上は武豊騎手。クリスマスローズSではアドマイヤホクトに負けたが、そのときよりも馬はかなり力をつけている。レースが決め手勝負に傾けば面白そうだ。
500万条件でダノンムローに勝ったサクラゼウス、かえで賞のレコード勝ちが光るカノヤザクラ、小倉2歳S2着、フェアリーS3着とスプリント重賞で善戦しているニシノマオあたりが人気面で続きそう。サクラゼウスは中山芝1200mをハイペースで逃げて2連勝。サクラバクシンオー産駒でかなりのスピードがある。カノヤザクラは能力はあるが、テンションが高くなったり、レースで掛かったりして力を出し切れないレースが続いている。中京芝1200mは新馬勝ちしたコースで適性はある。ニシノマオは直線で手前を替えないため、最後にひと伸びがなく勝ち切れない。このあたり左回りで変れば。ファルコンSは波乱の多いレース。人気薄の激走に注意。
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