スプリングS
レース展望

皐月賞トライアル。過去10年で1番人気は[3-3-1-3]で6連対。単勝1倍台[3-3-0-0]に対し、単勝2倍以上[0-0-1-3]。断然人気になる1番人気は軸で狙える。昨年はフサイチリシャールが単勝1.6倍で2着。2番人気は[2-0-1-7]で2連対、3番人気は[0-1-1-8]で1連対と不振。馬連は10倍台までが5回と半数を占めるが、50倍以上1回、万馬券2回と荒れている。雨で馬場が渋ると荒れる傾向がある。馬場が渋ったら重の巧拙を最重視したい。東西別では関東馬[2-5-5-62]で連対率10%に対し、関西馬[8-5-5-56]で連対率18%。過去10年で関西馬はワンツー5回。関西馬に要注意。

サンツェッペリンは京成杯を逃げ切り勝ち。前半5F62.3秒の楽な展開だったが、後半5Fを59.3秒でまとめたのだから展開が向いただけではない。百日草特別でアサクサキングスの2着、ホープフルSでニュービギニングの2着はダテではなかったということだろう。今回も完成度の高さで優位に立てるかどうかは微妙だが、距離、コースなど条件は悪くない。フライングアップルは[2-2-1-1]で東スポ杯2歳Sと共同通信杯でフサイチホウオーと0.1秒差。相手なりに走る堅実さがある。詰めの甘さは気になるが、中山芝1800mは合いそう。最後にひと押しが利けば。今回は横山典騎手に乗り替わる。

マイネルシーガルはここまで4戦3勝。フサイチホウオーと同じ日の東京でデビューした馬でどちらもインパクトのある勝ち方だったのが印象的。朝日杯FSは馬体10キロ増と不利な外枠スタートで外々を回ったのが応えたもの。完全力負けではない。攻め駆けするタイプだが、今回は好時計を連発。素質はこのメンバーに入っても上位。道中馬込みで進めたい。フェラーリピサはヒヤシンスSを4馬身差で圧勝。能力の違いを見せつける強い勝ち方だった。芝は新馬戦でトーセンキャプテンに半馬身差の2着があるようにこなす下地は十分にある。底力があり実績馬をまとめて負かす可能性を秘めている。

大方はこの4頭の争いになりそうだが、全日本2歳優駿の勝ち馬フリオーソ、セントポーリア賞を勝ったエーシンピーシー、黄梅賞を勝ったシベリアンバードあたりが人気面で続きそう。フリオーソは共同通信杯で7着に敗れたが、芝2戦目で変わり身があるのかどうか。先週の雨で馬場が荒れているようだと少し有利になる。エーシンピーシーはまだ少し非力な感じはあるが、前に行けるのは強み。蛯名騎手は中山芝1800mの重賞に強い。シベリアンバードは休養したことで前走馬体が一変していた。さすがに今回はメンバーが強い感が否めないが、関東リーディングの田中勝騎手がどう乗るか。

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