マーチS
レース展望
ダートのハンデ重賞。過去10年で1番人気は[1-1-0-8]で2連対、2番人気は[1-1-1-7]で2連対、3番人気は[0-0-1-9]で連対なし。最近6年の連対馬12頭のうち3番人気以内は2頭しかいない。人気馬はほとんど信頼できない。馬連は10倍以下はなく、50倍以上が2回、万馬券が4回と大荒れ。ハンデ戦だが、52キロ以下の軽量馬は[0-0-2-30]で連対なく不振。逆に57.5キロ以上を背負った馬は[5-2-2-7]で連対率44%、トップハンデは[2-2-2-4]で連対率40%。重ハンデを背負った馬が活躍している。前走負けて人気を落としたダート重賞実績馬が巻き返すことが多い。
オリンピアンナイトは500万条件から3連勝でオープン入り。前走の仁川Sは後方からメンバー最速の36.1秒で伸びて0.2秒差の4着。前が残る展開で後方から伸びてきたのはこの馬だけ。内容は悪くなかった。今回は重賞でメンバーは強くなり、初めてのダ1800m。人気で消えるパターンといった感がなくもないが、果たしてどうだろう。ビッググラスは根岸Sを勝ち、フェブラリーSで3着に好走。6歳馬だが、ここにきて力をつけている。昨年2月からダートでは[4-3-2-0]で複勝率100%。ダ1800mは[2-1-1-6]で距離は守備範囲。渋った馬場もこなすし、ここでも大崩れはなさそう。
クーリンガーはトップハンデ57.5キロ。中山ダ1800mは[2-0-1-0]でマーチSでは03年に56キロで3着、05年に57.5キロで1着がある。時計の早い決着になった平安Sは11着に敗れたが、地方ダートでは東京大賞典2着、佐賀記念2着、ダイオライト記念2着と最近は堅実に走っている。力のいる中山ダートは合うタイプ。05年にように力で捻じ伏せるか。トーセンブライトは中山ダ1800m[0-1-3-0]でオープンのペルセウスS2着がある。昨夏のマリーンSでフィールドルージュに3馬身差をつけて勝ったように重賞で通用する下地はある。鞍上は今週復帰する藤田騎手。中山ダ1800mは得意コース。渾身の騎乗を見せるか。
シリウスS2着、ギャラクシーS2着、仁川S2着と重賞&オープンで好走しているツムジカゼ、甲南Sを勝ってようやくオープン入りしたトラストジュゲム、エルムS5着、武蔵野S4着、根岸S5着と重賞で善戦しているヒカルウイッシュ、一昨年の東京ダービー馬シーチャリオットあたりが人気面で続きそう。ツムジカゼはシリウスSの前に調教の動きが一変。その後勝ち切れないがいい競馬をしている。最近3回の2着は全て鮫島良騎手。中山実績はないが、上手く立ち回れれば。シーチャリオットは力のいる中山ダートは合いそうだが、休み明けでどこまで仕上がってくるか。他にも伏兵はいる。当日の馬場状態に注意。
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