ニュージーランドT
レース展望
NHKマイルCのトライアルレース。中山芝1600mに変更された過去7年で1番人気は[3-2-0-2]で5連対。連対した5頭のうち3頭は前走重賞を勝っており、残る2頭は朝日杯FS3着、きさらぎ賞3着の実績があったのに対し、連対を外した2頭には重賞実績がなかった。重賞実績がない1番人気は危険。2番人気は[1-0-2-4]、3番人気は[1-0-1-5]でともに1連対と不振。最近5年は7番人気以下の人気薄が必ず連対しており、馬連は73.6倍、111.2倍、175.8倍、97.7倍、28倍と荒れている。データからは2勝以上、前走5着以内、重賞好走経験、中4〜8週を満たす馬に注目。
マイネルレーニアは新潟2歳S3着、京王杯2歳S1着、朝日杯FS5着、アーリントンC3着と重賞で堅実。このメンバーに入ると実績は最上位。ただしアーリントンCで4馬身突き放されたように詰めが甘い。これまでの走りからベストは左回りの芝1400mといった感もある。前に行って地力でどこまで踏ん張れるか。スズカコーズウェイは芝1600m[2-1-0-0]で中山マイルではジュニアCでマイネルシーガルとクビ差の2着がある。これまで緩い流れの経験しかなかったが、前走のさわらび賞で速い流れを経験できたのは大きい。中山マイルの経験もあるし、重賞でもやれそうだ。鞍上は武豊騎手。
ハロースピードは桜花賞除外対象。前走は出遅れと直線で外に出せず立て直して内を突いたことが敗因。それで1分34秒8で走ったのだからここでも通用する下地はある。ただし3戦連続出遅れているように出遅れ癖はクリアできていない。スタートが鍵になる。シャドウストライプはダートで3連勝。芝は未知数だが、相馬眼的にこのメンバーに入っても能力は通用する。1週前にシャドウゲイトと併せた動きは目立った。初芝なのでアンカツがわざわざ乗りに来ても勝負気配とはいえないが、期待値込みで狙い目はある。スズカコーズウェイとシャドウストライプは心肺機能が高い走りをする。
黄梅賞を勝ったシベリアンバード、500万条件を勝ち連闘でくるハイソサエティー、フェルコンSで後方からいい脚を使ったワールドハンター、ダート2連勝中のヤマカツブライアンあたりが人気面で続きそう。シベリアンバードはひと息入れて馬体が良くなった。マイルに戻るのはいいが、もう少し末脚に威力が欲しい感もある。ハイソサエティーはまだ荒削りだが、好馬体で素質は高い。前走負かしたトーセンクラウンは東スポ杯2歳S4着馬。ワールドハンターは距離はこなすので芝2戦目で行きっぷりが良くなれば。ヤマカツブライアンは母がヤマカツスズランで、先週は母の全弟ピカレスクコートがダービー卿CTを制した。今週も血が騒ぐか。
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