阪神牝馬S
レース展望

昨年からヴィクトリアMの前哨戦になり、時期と距離が変更された。データは参考程度に。過去10年で1番人気は[3-0-0-7]で勝つか負けるか両極端。単勝1倍台は[3-0-0-1]に対し、2倍以上は[0-0-0-6]と不振。1番人気は断然人気になる馬なら信頼度高い。2番人気は[1-1-5-3]で2連対、3番人気は[2-2-1-5]で4連対。馬連は万馬券は4回と荒れているが、最近4年の連対馬は全て4番人気以内で荒れても中穴止まり。過去10年でサンデー産駒は[6-4-5-25]で10連対。最近5年で3番人気以内のサンデー産駒は[3-2-4-0]で複勝率100%と堅実。今年はディアデラノビアがサンデー産駒。

ディアデラノビアは昨年マイラーズCからエリザベス女王杯まで5戦連続で3着。距離、コース、メンバーに関係なく勝ち切れなかった。香港Cは9着に敗れたが、かなりイレ込んでいた。前走の京都牝馬Sは斤量54キロが有利だったとはいえ、上がり3Fメンバー最速の33.9秒で後続を一気に突き放して4馬身差で圧勝。岩田騎手が内で我慢させる競馬を教え込んできたことがようやく実を結んだ。こういう競馬ができれば、昨年のように3着が続くことはない。相馬眼的に評価できる馬でここにきて馬体が成長し完成形に近づいている。春の目標はヴィクトリアM。芝1400mでもスパッと通過したい。

アサヒライジングは1番人気に支持された中山牝馬Sは見せ場なく13着に惨敗。休み明けでテンションが上がり、道中ハミを噛んで走っていたようだ。トップハンデ56.5キロを背負い、重馬場で道中揉まれたことも応えたのだろう。不甲斐なかったが、敗因はそれなりにある。今回はサフランS以来となる芝1400mだが、良馬場なら無様なレースはしないはずだ。アグネスラズベリは京都牝馬S3着。前で競馬をしたことでラスト切れなかったが、地力のあるところは見せた。芝1400mは[2-1-1-0]でスワンS3着がある。ベストの距離でディアデラノビアにどう挑むか。昨年のヴィクトリアMは5着。潜在能力は高い。

ジョリーダンスは前走初めての芝1200mだったが、前半3F32.7秒のハイペースの6番手から抜け出して快勝。マイル以下では[3-3-0-1]と堅実で阪神芝1400mは未勝利戦で逃げて4馬身差で圧勝している。騎乗した武豊騎手は「ここではスピードが違った。走ってくるよ」とコメント。一昨年の晩春S(東京マイル)でオレハマッテルゼと半馬身差の2着でタイムは1分32秒9と早かった。ここでも一発ありそうだ。ブルーメンブラットは重馬場の斑鳩Sを勝ちオープン入り。3走前のゴールデンホイップT(阪神マイル)ではエイシンドーバーにクビ差の2着に好走した。エイシンドーバーはその後重賞で2、2、1着。馬場が渋ったら要注意。

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