目黒記念
レース展望

東京芝2500mで行われるハンデ重賞。過去10年で1番人気は[2-2-1-5]で4連対。重賞勝ちまたはG1連対がある馬が単勝3倍以下なら[1-2-0-1]と堅実。単勝3倍以上は[1-0-1-3]と不振。昨年は単勝3.5倍のトウカイトリックが7着に敗れた。2番人気は[1-3-0-6]、3番人気は[3-1-2-4]で各4連対。馬連は最近5年で万馬券2回と荒れている。連対馬20頭のうち16頭に東京芝で連対があり、東京実績は重要。トップハンデは[2-3-2-7]で58.5キロ以上は[0-0-1-3]と不振。トップハンデが1、2番人気なら[2-3-1-1]と堅実。52キロ以下は[0-0-1-32]と不振だが、3歳馬の参戦はこれまで1頭しかない。

ポップロックは昨年の勝ち馬。昨年はメルボルンCと有馬記念で2着に入り、能力がG1級であることを証明。京都記念は58キロを背負って追い込みアドマイヤムーンの2着。3、4コーナーでエンジンの掛かりが遅くついて行けなかった。ポップロックには距離2200mは少し短いのだろう。上がり3Fはメンバー最速の34.9秒。レベルの高いレースでいい脚を長く使って地力を示した。今回はドバイシーマクラシック6着以来2ヶ月ぶりの出走。海外遠征明けのレースで次に宝塚記念が控えているだけにどこまで仕上げてくるか。今年は昨年より4.5キロ重いトップハンデ58.5キロ。アドマイヤに騎乗しない武豊騎手に乗り替わる。

ココナッツパンチはキャリア1戦で臨んだ弥生賞でラスト鋭く伸びてアドマイヤオーラにクビ差の2着。上がり3Fはメンバー最速の34.4秒。アドマイヤオーラより道中外を回って上がりで0.4秒上回った。皐月賞は大外枠スタートから道中外を回り、4コーナーでは大きく外に振られるロス。馬体が14キロ減っていたし、レースでもスムーズさを欠いたので9着は仕方ないところ。陣営はトライアルを使わずにダービー1本に絞ったが、賞金不足で除外され、こちらに回ってきた。ハンデは軽量51キロ。初の古馬相手、初距離と条件は厳しいが、東京は新馬戦で切れる脚を使って楽勝したコース。仕上がりが鍵だが、一発の魅力はある。

天皇賞(春)3着のトウカイトリック、日経賞4着、天皇賞(春)7着に善戦したアドマイヤタイトル、産経大阪杯で最後方から3着に突っ込んだメイショウオウテあたりが人気面で続きそう。トウカイトリックはステイヤーズSから3000m級のレースを使い続けて[1-2-2-0]と堅実。昨年の目黒記念は7着、AR共和国杯は5着に敗れたが、差す競馬が板についた今ならこなすか。ただ天皇賞(春)は目一杯に仕上げた感もある。アドマイヤタイトルは力をつけており、今回は田中勝騎手に戻る。アドマイヤは3頭出しでやる気十分。ポップロック・武豊騎手の乗り方に注目。メイショウオウテは四位騎手がダービーの後のレースで気分良く乗るようだと怖い。

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