エプソムC
レース展望
東京芝1800mの別定G3。過去10年で1番人気は[3-0-3-4]で3連対。最近6年では1連対のみ。関西馬は[0-0-0-3]と不振。2番人気は[0-2-0-8]で2連対、3番人気は[1-4-0-5]で5連対。人気薄の連対が目立つが、最近6年は7番人気以内で決着している。馬連は10倍以下は1回しかなく、50倍以上が4回、万馬券は1回と荒れている。連対馬20頭のうち15頭に重賞連対経験があった。実力が問われる東京コース。重賞実績を重視したい。年齢別では4、5歳馬が活躍しており、過去10年の勝ち馬は全て4、5歳馬。牝馬は[0-0-2-13]で3着が2回あるのみ。4、5歳の牡馬を重視したい。
サイレントプライドは[4-2-1-2]で4着以内を確保。休み明けのアクアマリンSを勝ちオープン入りするとダービー卿CT4着、新潟大賞典2着と重賞で善戦した。ダービー卿CTは直線で外から来られて行き場がなくなり内に立て直すロス。スムーズなら2着はあったか。新潟大賞典は1600mまでしか経験がなかったが、新潟実績が評価されて1番人気。レースでは3番手から抜け出して内ラチ沿いを懸命に粘って2着。初距離でヴィータローザ、ダンスインザモアに先着した。今回は斤量が1キロ増えるが、56キロは守備範囲。半兄に05年のエプソムCを制したスズノマーチ(今年も出走)、全弟トーセンマーチ。雨が降ると有利になる。
デアリングハートは前走ヴィクトリアMで0.1秒差の3着。昨年はヴィクトリアM6着でステップは今年の方がいい。昨年のエプソムCは大雨で重馬場と厳しい条件だったが、好位からしぶとく伸びて0.3秒差の4着。今年は牡馬が56キロで1キロ差しかないが、能力は通用する。先週の安田記念ではヴィクトリアM5着のジョリーダンスが3着、7着のアドマイヤキッスが4着に善戦している。ブライトトゥモローは新潟大賞典で初重賞制覇。中団からしぶとく伸びてサンレントプライドを差し切った。芝2000mで重賞を勝ったが、ベストは[3-2-2-6]の芝1800m。左回りは3戦3勝で母の父トニービンなら東京芝1800mは好条件。鞍上は福永騎手。
新潟記念4着のダンスインザモア、2連勝中のエイシンデピュティ、晩春Sを勝ちオープン入りしたピサノパテックあたりが人気面で続きそう。ダンスインザモアはノドの手術後、精彩を欠き気味だったが、今年はニューイヤーSを勝ち、重賞で善戦している。最近は位置取りが悪く差して届かないレースが続いているが、2戦目の松岡騎手がどう乗るか。56キロで出走できるのは有利。エイシンデピュティは馬体の充実が目立ち、ここにきて力をつけている。陣営は安田記念を見送ってここに備えた。前走のオーストラリアTではブライトトゥモローより1キロ重い56キロを背負って勝っている。重賞は初めてだが、通用する下地はある。
ピサノパテックは3走前の立春賞で上がり3Fメンバー最速の32.9秒で追い込みを決め、前走の晩春Sでもメンバー最速の33.2秒で最後方から直線一気を決めた。レースのラスト5Fは58秒台。今週も上がりの早い高速馬場なら激走する可能性がある。鞍上は横山典騎手。先週のスズカフェニックス潰しの騎乗はどうかと思うが、今回はCBC賞のアドマイヤホクトを見送ってピサノパテックに騎乗する。スティルインラブの近親だが、同じ近親のローブデコルテがオークスを勝ったように激走があるかもしれない。陣営は週末の天気が気になるところだろう。馬場が渋ると波乱もありそうだ。当日の馬場状態に注意したい。
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