新潟2歳S
レース展望
夏の新潟の2歳王者決定戦。02年に距離が1600mに変更された。過去5年で1番人気は[3-0-2-0]と堅実。関東馬[3-0-0-0]、関西馬[0-0-2-0]で関東馬は全て1着。5頭全てが前走新潟芝1400mで勝っていた。2番人気は[1-2-0-2]、3番人気は[0-1-1-3]。最近は人気馬同士の堅い決着が続いていたが、昨年は11番人気のマイネルーチェが連対し波乱になった。過去5年で3着以内に入った15頭のうち14頭に芝1400m以上で勝ち星があり、残る1頭には芝1200mで5馬身差の圧勝があった。データ的にはこれが条件になる。新潟芝1400m、芝1600mを勝ってきた馬が活躍している。
ダリア賞の勝ち馬は過去5年3、1、1、3、3着と堅実だが、今年の勝ち馬スズジュピターの出走はない。18頭のフルゲートになったが、2勝を挙げているのはエフティマイアしかおらず、1戦1勝の馬が8頭出走している。少ないキャリアからいかに新潟芝1600mの適性、能力を見抜くかが大きなポイント。例年通り最後は相馬眼的評価を重視して結論を出したい。人気になるのはタケショウオージ、タケミカヅチ、エイシンパンサー、エフティーマイア、アドマイヤフォースあたり。タケショウオージは新馬戦が派手な勝ちっぷり。2着のショウナンアルバは次走新潟芝1600mの未勝利戦を楽勝している。今回は後藤騎手に乗り替わる。
タケミカヅチは新馬戦をメンバー最速の33.0秒で差し切り勝ち。大きく出遅れてスローペースと厳しいレースになったが、直線で内にもたれながら差し切った。こちらは田中勝騎手に乗り替わる。エイシンパンサーは新馬戦をメンバー最速の33.9秒で差し切り勝ち。直線では弾けるように伸びてきた。マリーゴールド賞は取り消したが、その影響はどの程度か。福永騎手は新潟の新馬戦を勝ったアドマイヤフォースではなくこちらに騎乗する。エフティーマイアはエイシンパンサーが取り消したマリーゴールド賞の勝ち馬。抜け出してからはまだ余裕があった。小柄な牝馬だが、自在性があり末脚がしっかりしている。
アドマイヤフォースは新潟芝1800mの新馬戦を2番手から抜け出して快勝。ラスト2F目で10.8秒のラップを繰り出し一気に突き放した。今回は福永騎手から吉田隼騎手に乗り替わる。この5頭はそれなりに死角がありそうだが、今回はそれをいかに克服できるかどうかが鍵になる。予想のポイントになるのでここでは死角については割愛させていただく。あとは穴馬がいるとすればどんなタイプか。能力、適性はもちろん、馬場と枠順を考慮すべきだろう。2歳戦は相馬眼重視。まだ見せていない能力、適性を見抜きたい。
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