小倉2歳S
レース展望

夏の小倉2歳王者決定戦。過去10年で1番人気は[3-0-1-6]で3連対のみ。最近7年で連対したのは03年に逃げて5馬身差で楽勝したメイショウボーラーのみ。メイショウボーラーはその後の活躍から見ても例年の勝ち馬とはレベルが違っていた。1番人気の過信は禁物。2番人気は[2-2-0-6]で4連対、3番人気は[2-1-2-5]で3連対。馬連は10倍台までが5回あるが、最近3年は20〜60倍台の中穴決着。最終週で馬場の内側が荒れているため、最初から馬場の悪い内を通る内枠は不利。連対馬20頭のうち15頭が6〜8枠と連対馬は外枠に集中している。03年から12番枠が4年連続で連対中。

今年はフェニックス賞の勝ち馬(ビーチアイドル)の出走がなく全馬が1勝馬の12頭立て。半数の6頭が1戦1勝馬。今年は例年以上に混戦模様か。人気になるのはマルブツイースター、マイネレーツェル、コウユーココロコロ、シルクストレングスあたり。マルブツイースターは新馬戦は外に膨れてエーシンプリリードに逃げ切られたが、2戦目は逃げて5馬身差で圧勝。前半3F33.2秒で逃げてメンバー最速の34.9秒で上がっている。父サクラバクシンオーで母の父ウォーニングでいかにもスプリント戦は走りそうだが死角はないのだろうか。マイネレーツェルはフェニックス賞で大幅に時計を詰めて2着。ステイゴールド産駒の小柄な牝馬だが、末脚はしっかりしている。

コウユーココロコロは重馬場の芝1000mを逃げて3馬身差で楽勝。台風で順延されたレースでこの日は内を通って前に行った馬が有利な馬場だった。半姉のコウユーキズナは2週後の筑紫特別で派手な差し切りを決めている。武豊騎手がどういう競馬をするか。シルクストレングスは先週の新馬戦を逃げて3馬身半差で圧勝。太め残りだったが、一頭だけ違ったレースをした。陣営は連闘で出走に踏み切ったが足元は大丈夫か。あとは穴馬だが、今回の出走するメンバーの特徴をよく考えてみると分かるはずだ。相馬眼的にもあの馬が面白い。競馬は少頭数でも荒れることを付け加えておく。

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