セントウルS
レース展望

サマースプリントシリーズの最終戦&スプリンターズSの前哨戦。芝1200mに変更された00年以降、1番人気は[3-2-2-0]、2番人気は[2-3-2-0]でともに複勝率100%。スプリンターズSを狙う人気の実力馬は崩れていない。連対馬14頭の内訳は1、2番人気が各5頭、3番人気1頭、5番人気1頭、6番人気2頭で全馬6番人気以内。最近5年は5番人気以内で決着している。スプリンターズSの前哨戦でレベルが高く人気の実力馬が結果を出す傾向。昨年はキーンランドCから中1週で臨んだシーイズトウショウが勝ち、シリーズ優勝を決めた。今年もシリーズ優勝が懸かる馬に要注目か。スプリンターズSに向け好レースを期待したい。

アグネスラズベリは15点でポイントランキングトップ。函館スプリントSは最内をロスなく回って勝ったが、キーンランドCでは大外を回って2着に突っ込み、函館スプリントSがコース取りだけではなかったことを証明。中1週は[3-1-1-1]と得意だが、今回は札幌からの輸送があり、キーンランドCは熱発後のレースだった。そこがどう出るか。マリンフェスタの作る流れも鍵になる。キンシャサノキセキはデビュー戦以来の芝1200mになるが、1400mでも掛かるので距離短縮で新味を出す可能性がある。谷川岳Sでは高松宮記念2着のペールギュントに快勝。藤田騎手は札幌から遠征してくる。谷川岳SでG1を狙える手応えを掴んだか。

フサイチリシャールはCBC賞12着以来になるが、乗り込んでいる。スプリンターズSに向けてある程度目処を立てたいのだろう。レベルの高い阪神カップを勝ったように実力は足りるが、斤量58キロと結果が出ない鮫島良騎手が鍵。京王杯SCでオレハマッテルゼにスピード負けしたが、ドバイ遠征後の影響があったのか。メイショウトッパーは2番人気に支持された北九州記念で10着に惨敗。1枠1番から馬場の荒れたところを通ったことで馬が戦意を喪失したようだ。中間は馬インフルエンザ陽性になったが、同厩のフサイチパンドラは克服して札幌記念を制している。今回は4戦4勝と相性のいい福永騎手が騎乗する。

芝1200m[3-0-3-2]でオーシャンS勝ちがあるアイルラヴァゲイン、昨年の高松宮記念の勝ち馬オレハマッテルゼ、北九州記念を勝ったキョウワロアリング、同2着のアルーリングボイス、同5着のカノヤザクラあたりが人気面で続きそう。アイルラヴァゲインは目標はスプリンターズSだが、マーガレットSを楽勝したように直線に坂がある阪神コースは合う。一戦ごとに松岡騎手が騎乗して2、1、1着というのも好印象。あとは久々を叩いての変わり身か。オレハマッテルゼは暑さに弱い馬だが、今年は昨年より仕上がりは良さそう。武豊騎手とは[3-3-1-1]と好相性。斤量58キロと右回りが課題だが、京王杯SCで見せたスピードは侮れない。

キョウワロアリングは飯田騎手が負傷してテン乗りの角田騎手が騎乗して北九州記念を勝ったが、今回は騎乗予定だった渡辺騎手が調教で負傷し、テン乗りの石橋守騎手が騎乗することになった。アルーリングボイスは馬インフルエンザで陽性が出たが、影響があるのかどうか。この2頭は前走からの斤量増と坂のある阪神コースが課題。2頭とも末脚が切れるだけに激走があっても驚けない。カノヤザクラは3歳牝馬で53キロで出走できる。北九州記念は動くのが早過ぎたが、内容は悪くなかった。3歳牝馬はクーヴェルチュールがキーンランドCを制している。伏兵が多く、かなりの激戦になりそう。馬券は面白そうだ。

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