セントライト記念
レース展望
菊花賞トライアル。3着までに優先出走権が与えられる。過去10年で1番人気は[2-4-1-3]で6連対。前走ダービー5着以内または1000万条件以上の勝ち馬は[2-3-1-0]と堅実。昨年はダービー11着のフサイチジャンクが6着に敗れた。2番人気は[2-3-1-4]で5連対、3番人気は[1-0-1-8]で1連対のみ。最近4年の馬連は46倍、4倍、53倍、184倍と荒れている。最近2年はダービーから直行した馬が人気で不振に終わり波乱になった。穴で芝2000M以上の条件戦を使ってきた馬に要注意。雨で馬場が渋ることが多く、そのときに波乱が起きている。馬場が渋ったら重の巧拙を重視したい。
ロックドゥカンブは3戦3勝でラジオNIKKEI賞を制した南半球産馬。マカオJCTでは差す競馬をしたが、ラジオNIKKEI賞では先行策から3、4コーナーで先頭に立ち、そのまま押し切った。例年より流れが落ち着いたこと、最軽量の52キロが有利だったとはいえ、正攻法の競馬で押し切ったのだから強い。調教の動き、パドックを見ても走る馬独特の雰囲気を持っており、かなりの能力を秘めている。今回は藤田騎手に乗り替わる。キンシャサノキセキと同じ堀厩舎の南半球産馬で先週の借りを返すか。父レッドランサムの代表産駒はドバイワールドCを勝ったエレクトロキューショニスト。どのレベルまで行けるのか楽しみだ。
ゴールデンダリアはプリンシパルSを勝ち、ダービーで6着に入った春の実績馬。春はダービーに出走するために使い詰めだったが、ダービーでは後方からメンバー3位の33.5秒でしぶとく伸びて実力を示した。相手なりに走る堅実なタイプで末脚の切れ味もある。休み明けで仕上がりが鍵になるが、8月から十分に乗り込まれている。春はソエ気味だったが、ソエが解消されていればパフォーマンスアップは可能だろう。二ノ宮厩舎はホオキパウェーブが春はソエでダービー9着だったが、秋はセントライト記念と菊花賞で2着に入る大変身を見せた。まずは相馬眼的に評価できるレベルにきたか確かめたい。
フライングアップルはスプリングSを勝ったが、皐月賞は12着、ダービーは10着に終わった。スプリングSは派手な追い込みを決めたが、レースのレベルは低かった。ただし2着のマイネルシーガルは先週の京成杯AHで0.4秒差の3着に善戦。これは馬が成長していれば変わる余地はあることを示している。それほど切れる脚はないが、ダービーでは横山典騎手が例によってケツから追い込む競馬で10着まで追い上げた。上がり3Fはメンバー5位タイの33.7秒。6着のゴールデンダリアとは0.3秒差だった。春は体が硬く全身を使えていなかったが、そこがどこまで解消されたか。横山典騎手の乗り方にも注目。
サンワードブルは夏木立賞の勝ち馬。いい脚を長く使って外からメンバー最速の34.8秒で差し切った。勝ちタイム1分59秒4はゴールデンダリアが勝ったプリンシパルSより0.2秒早い。前走はラジオNIKKEI賞を除外されて松島特別に出走し、後方から追い込んで2着。負けはしたが、能力は示した。シグナリオは夏木立賞でサンワードブルに0.2秒差の2着。キャリア1戦でプリンシパルSと同タイムで走ったように素質&能力は高い。前走の佐渡特別はコスモプラチナに逃げ切られたが、最後はいい脚を使っている。サンワードブルとシグナリオに騎乗していた後藤騎手はサンワードブルに騎乗し、シグナリオは北村宏騎手に乗り替わる予定。
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