セントライト記念
相馬眼予想

中山は晴れ、芝ダートとも良馬場。2週目で馬場は悪くなっていないが、内を通った馬がそれほど有利といった印象はなく、外差しも決まっていた。馬場より流れに左右される面の方が大きい。土曜のセプテンバーS(1600万条件)は1分7秒6でドラゴンウェルズが差し切り勝ち。先週の京成杯AHは1分32秒6と上位クラスのレースでは時計が出ている。上がりは極端に早いことはなく標準級。直線一気の追い込みは決まりにくく、差し追い込み馬は早めに動いていける馬でないと厳しい。

次に展開だが、確たる逃げ馬は不在。最初の長い直線で各馬の出方を見ながら先頭に立った馬が引っ張ることになりそうだ。逃げる作戦の馬がいればこの限りではない。好位にロックドゥカンブ、マイネルダイナモ、クランエンブレム、中団にメイショウレガーロ、ゴールンデンダリア、シグナリオ、後方からガルヴァニック、エフティイカロス、サンワードブルといった展開だが、スタートと最初の直線でのスペース次第のところが多分にある。流れは行く馬がいれば平均程度、各馬出方を窺う展開なら前半はゆったりと流れそうだ。

展開は読みにくいが、菊花賞トライアルで出走権が懸かっているので、3コーナーあたりからは激しいレースになる。積極的に権利を獲りに行って駄目なら仕方ないといったイメージ。これによって前半の流れが緩くてもレースは厳しくなり、最後は地力が問われる。自在性があって流れに左右されにくく、底力のある馬が勝つのではないか。昨年は内ラチ沿いを通った3頭で決着したように展開的な紛れがあったが、今年はそのあたりを考慮して各騎手は積極的に動いていく可能性が高い。

狙いたいのはロックドゥカンブ。新馬戦がスローペース、2戦目がハイペース、3戦目が平均ペースで流れに左右されない自在性があり、レースが上手い。物凄く切れるといったタイプではないが、新馬戦がラスト3F11.6-11.2-11.6秒を楽々とマークしたし、それほど切れ味が問われない中山芝2200mなら十分こなせる。ラジオNIKKEI賞を正攻法の競馬で勝ったように地力があるのもに関わらず、南半球産馬で54キロで出走できるのは有利。好位で流れに乗って底力勝負になれば、最後に抜け出してくるはずだ。

あとはゴールデンダリア。ダービー5着の実績はこのメンバーに入ると上位。春は厳しいローテーションとソエに悩まされたが、今回は順調に調教をこなし、その2つがクリアされている。春の時点ではロックドゥカンブより切れる脚があったので、流れ、位置取り、コース取り次第で逆転の可能性はある。過去10年のセントライト記念で1枠は[0-0-1-12]と連対はないが、2番人気以内の馬が入るのは初めて。先週のキングストレイルのように内で上手く進めて直線で少し外に持ち出すような競馬ができれば面白い。

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