ローズS
レース展望

秋華賞トライアル。3着まで優先出走権が与えられる。今年から阪神芝外回りの1800mに変更された。過去10年で1番人気は[3-2-1-4]で5連対。オークス以来の出走は[2-1-0-4]だが、オークス馬は[0-0-0-3]と不振。03年は2冠馬スティルインラブが5着に敗れている。2番人気は[4-0-2-4]で4連対、3番人気は[1-2-0-7]で3連対。馬連は6番人気以内で決着することが多く、荒れても中穴止まりで万馬券はない。最近は春の実績馬同士で決着する傾向があるが、穴で夏に条件戦を勝ってきた上がり馬に注意したい。特に前走の上がり3Fがメンバー1位または2位の馬に注目。

ダイワスカーレットは桜花賞馬。オークスは熱発で回避した。桜花賞2着のウオッカはダービーを制している。レベルの高い3歳牝馬の一角を担う馬で牡馬相手でも通用するパフォーマンスがある。新馬戦はラスト5Fを全て11秒台でまとめて5F58.6秒で楽勝したが、00年以降の京都芝2000mの新馬戦でラスト5F58.6秒は最速タイム。半兄ダイワメジャーのスピードの持続力も相当だが、妹はそれを超える可能性がある。今回は坂路で入念に乗り込んでいるが、馬体、精神面がどこまで成長したか注目したい。距離コースは問題ないが、死角があるとすればこれまで最速上がりを記録したことがないことか。

ベッラレイアはオークス2着馬。6番手から直線で先行馬との叩き合いを制して抜け出したが、最後に外からローブデコルテに交わされてハナ差の惜しい2着。スローペースで末脚不発を考慮して好位につけたが、前半5F59.1秒と流れが速くなり厳しいレースになったことが応えた。春は使いたいレースを除外されて馬体減に悩まされたし、状態面が本物でなかったこともあるのだろう。ひと息入れた後に8月から坂路で乗り込んでいるが、どこまで仕上がってくるか。馬体の成長に注目したい。今回から武豊騎手に乗り替わる。ダイワスカーレットとは初対戦。どんなレースになるか楽しみだ。

レインダンスは春はチューリップ賞3着、桜花賞6着、オークス7着に終わったが、夏場に500万、1000万条件を連勝し、急激に力をつけてきた。2走前は直線で外に出すと一頭だけ次元の違う伸び脚で差し切り勝ち。前走は中団からメンバー2位の33.0秒で上がってきっちり差し切った。春はダイワスカーレット、ベッラレイアに完敗だったが、どこまで差を詰められるか。ピンクカメオはNHKマイルCを勝った後、オークスで5着に入り距離をこなした。阪神JF8着、桜花賞14着と阪神では不振だが、長距離輸送をこなして落ち着いていれば。あとはザレマ、ランペイア、ハロースピード、キクカラヴリイなど仕上がり具合に注目したい。

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