ローズS
有力馬診断

[7+]ダイワスカーレット
次に秋華賞が控えているため目一杯の仕上げではないが、乗り込んで初戦としては上々の仕上がり。坂路で事故があったため、急遽栗DWで追い切ったが、スムーズな走りを見せた。いつもと違うことで馬が戦闘モードに入らないということがなければ問題ない。これまで5戦して[3-2-0-0]で連対率100%。桜花賞でウオッカを倒したように実力は3歳トップレベル。ある程度前につけて桜花賞、チューリップ賞のように33秒台で上がれば簡単には負けないだろう。ただし、これまでメンバー最速の末脚を繰り出したことがなく、そこに死角がある。シンザン記念はアドマイヤオーラが33.3秒でダイワは33.7秒、チューリップ賞はウオッカが33.5秒でダイワが33.9秒。ダイワより切れる脚があり、4コーナーで射程圏に入れられる馬に逆転の可能性がある。ただしこれまでラスト5Fを4回58秒台で走っているようにスピードの持続力は相当なものがある。ダイワの持ち味を発揮できる流れになると勝つ可能性が高い。シンザン記念は後半5F59.5秒。アンカツがトライアルに徹して道中動かないと死角が生まれる。アンカツはどう乗るか。

[7 ]ベッラレイア
オークスはローブデコルテに差されてG1制覇を逃したが、結果的に前に行き過ぎたし仕掛けも早かった。流れを考えると負けて強しの内容だが、あの走りではダイワスカーレット、ウオッカには勝てない。ただし春は使いたいレースを除外されて馬体減に悩まされたし、状態面が本物でなかったこともある。今回はそのあたりと成長分と合わせてダイワに追いつけるかどうかといったところ。インパクトがあった新馬戦のレースのラスト3Fは11.7-11.6-11.3秒で尻上がり。あざみ賞では最後方から大外を回って突き抜けたが、そのときのレースのラスト3Fは11.9-11.9-11.4秒でラスト1Fが尻上がり。どちらも直線が平坦なコースだったが、末脚の破壊力は相当。ダイワはこれまでラスト1Fでラップが落ちているので、その点で逆転の可能性はある。ただしスピードの持続力はダイワの方が上でベッラレイアはラスト5F58秒台で走ったことがない。そこが死角でダイワにスピードの持続力勝負に持ち込まれると完敗の可能性がある。ただ馬は成長しているし、仕上がりもいい。阪神外回りならラスト5Fを大幅に詰められるかもしれない。

[6+]レインダンス
夏に500万、1000万条件を連勝し、急激に力をつけてきた。500万条件は直線で外に出すと一頭だけ次元の違う伸び脚で差し切り勝ち。2着のウイドーハンターは武豊騎手は完璧なレースをしたが、それを差し切ったのだから価値がある。三面川特別は中団から早めに動いてメンバー2位の33.0秒で上がって差し切った。レースのラスト5Fは58.2秒。新潟外回りは時計が出やすいが、勝ちタイム1分45秒7と合わせ、この時計は評価できる。2着のタイキマドレーヌは次走阪神芝1800mの野分特別を楽勝し、5着のラブカーナは紫苑S2着。レベルの高いレースだった。春はチューリップ賞3着、桜花賞6着、オークス7着でダイワとベッラレイアに完敗だったが、力をつけた今なら差は詰まりそうだ。チューリップ賞はウオッカとダイワに6馬身差の3着だったが、直線で前が詰まり追い出しが遅れる不利があった。今回は順調に使われている強みもある。ダイワまたはベッラレイアの死角がモロに出るような展開に傾けば、どちらにもそれなりに対応できる強みを発揮する可能性がある。あとはテン乗りの福永騎手が上手く乗れれば。

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