ローズS
相馬眼予想

阪神は晴れ、芝ダートとも良馬場。雨が心配されたが、良馬場でできそうだ。芝は2週目でまだ荒れていないが、見た目はそれほど良くない。それでも先週はセントウルSで1分7秒1の好タイムが出たり、スローになったレースは上がりが早くなるなど、時計はそれなりに早い。朝日CCはスローペースだったが、外から差してきた2頭で決まったように外差しも決まる。ただし外回りのレースが流れが緩み、ある程度前につけた馬が有利で差し馬にはかなりの決め手が問われる。

次に展開だが、確たる逃げ馬は不在。このメンバーだとダイワスカーレットがハナを切る可能性もあるが、アンカツは逃げたくはないだろう。誰かが逃げれば2番手、行かずに超スローペースになりそうならハナに行くイメージ。同厩のランペイアがハナを切る可能性もある。ベッラレイアは1枠1番を生かすためにある程度前につけ、レインダンスはいつものように中団あたりからのレースになりそう。ザレマは好位、ピンクカメオは中団あたりか。いずれにしても流れは遅く、最後は決めて勝負が濃厚。

ポイントは純粋な決め手勝負なのか、ラスト5F、4Fから11秒台のラップが最後まで続く流れで決め手+地力が問われるのかという点。ダイワスカーレットはスピードの持続力があり、ラスト5Fを58秒台で走ることができる。対するベッラレイアは58秒台で走ったことがない。アンカツがベッラレイアのウィークポイントは見逃すことはなく、ラスト5F58秒台、ラスト3F33秒台でまとめれば勝てると思っているはず。次が本番だが、現時点でのエンジンの吹き具合を確認したいところだろう。

アンカツがトライアルに徹して道中動かないとシンザン記念でアドマイヤオーラに差されたように決め手のある馬に差される可能性がある。アンカツがどう乗るかでレースそのものが大きく変わってくる。ベッラレイアは、春はローテーションと馬体減に悩まされたため、最大パフォーマンスを発揮していない。リフレッシュした今回は成長分と合わせてパフォーマンスアップするの可能性が高い。ラスト5F58秒台は課題だが、道中の流れが遅く、直線の長い阪神外回りならこなせないか。

ベッラレイアは新馬戦とあざみ賞を尻上がりラップで勝っている。ダイワスカーレットはこれまでラスト1Fでラップが落ちているので、その点で逆転の可能性はあるが、ラスト2F目で10秒台のラップでガツンと引き離すと差し切るのは難しくなる。2頭とも仕上がりはいいが、よりいいのはベッラレイアの方。ただしこのレベルの馬になると普通に仕上がれば力を出せる。ダイワスカーレットに不安があるとすれば、アグネスタキオン産駒は早熟タイプが多いことか。パドックに注目したい。

2頭はまとめて負かすのは難しいが、割って入る可能性のある馬はレインダンス。2連勝の内容が良く、調教の動きを見ても本格化してきている。三面川特別はレースのラスト5Fは58.2秒でレインダンスはメンバー2位の33.0秒で差し切り勝ち。新潟は時計が出やすいということもあるが、それは阪神外回りも同じ。ダイワスカーレットまたはベッラレイアの死角がモロに出るような展開に傾けば、どちらにもそれなりに対応できる強みを発揮する可能性がある。

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