シリウスS
レース展望

97年に新設されたダートハンデ重賞。今年から距離が2000mに変更され、ジャパンCダートの前哨戦的位置づけが強くなった。全く条件が違うため、データは参考レベル(データ分析、または競馬大予言の重賞データ1本釣りを参照)。59.5キロのブルーコンコルドは南部杯、58.5キロのヴァーミリアンはJBCクラシックに向かうため回避することになった。これによりトップハンデは59キロのアロンダイト、最軽量は52キロのテイエムヤマトオーでその差は7キロ。活きのいい3歳馬ドラゴンファイヤーも出走する。ジャパンCダートに向けて好レースを期待したい。

アロンダイトは昨年未勝利から5連勝でジャパンCダートを制した馬。父はエルコンドルパサー。ラストクロップからアロンダイト、ソングオブウインドの2頭のG1馬を送り込んだ。アロンダイトはジャパンCダートの後、休養に入ったが、球節を手術したようだ。今回は約10ヶ月ぶりのレース。540キロを超える大型馬だけに常識的には厳しいが、どこまで仕上がってくるか。未勝利戦から5連勝でG1を制した馬だけに常識が通用しない可能性もありそうだが・・・。ノーザンファームで乗り込んできたようだが、栗東での調教量は少ない。最終調教の動き、気配に注目したい。

ドラゴンファイヤーはユニコーンSを直前取り消しの後、古馬相手の1000万条件と1600万条件を連勝した。麒麟山特別の勝ちタイム1分50秒5は優秀で上がり3Fはメンバー最速の37.2秒。オークランドRCTでは前半5F64.4秒のスローペースを最後方からメンバー最速の36.1秒で外から突き抜けた。流れが遅くレースのレベルは高くないが、走りにはインパクトがあった。3着ガイアレーサーはながつきS2着、4着メイショウシャフトは大阪スポーツ杯2着と次走好走している。今回は重賞でメンバーは強くなるが、ハンデ53キロは魅力。中2週で調子がキープできていることが条件。

タガノゲルニカは未勝利から5連勝で平安Sを制した馬。休み明けのマリーンSでは久々にこの馬らしい走りでフィールドルージュの2着に好走した。その後はエルムSを予定していたが、惜しくも除外。今回はその影響がないか、最終調教に注目したい。あとはこのコースのレコードホルダーで東海Sで2着に好走したワンダースピード、ダート1戦1勝もその1勝が7馬身差の圧勝だったダークメッセージ、4戦連続オープン以上で掲示板を確保しているツムジカゼあたりが人気面で続きそう。予想は能力、仕上がり、ハンデ、コース適性、展開など、総合的に判断したい。

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