京都大賞典
レース展望
天皇賞(秋)とジャパンCへのステップレース。過去10年で1番人気は[5-3-0-2]で8連対。全馬が休み明けだが、連対を外したスペシャルウィークとインティライミは馬体が6キロ増えて太め残りだった。前走から0〜4キロ増なら[5-0-0-0]で勝率100%。1番人気は馬体重に注意。2番人気は[2-4-0-4]で6連対、3番人気は[0-0-4-6]で連対なし。連対馬20頭のうち18頭が5番人気以内で堅く収まることが多いが、最近2年は9、7番人気が連対し中穴になった。春のG1で好走した実績馬が強いが、メンバーのレベルによっては波乱もある。過去5年の勝ち馬の上がり3Fは全てメンバー最速。切れる脚が問われる。
ポップロックは昨年暮れから国内では崩れておらず、ディープインパクト、アドマイヤムーン、メイショウサムソンにしか先着を許していない。G1勝ちはないが、このメンバーに入れば能力上位。昨年の勝ち馬スイープトウショウは気の悪さを出して調教ができず出走を回避した。ただし死角もある。58キロ以上では[2-1-1-0]と斤量はこなすが、休み明け[1-0-2-3]でどちらかというと叩き良化タイプ。さらにこれまでの最速上がりが今年の目黒記念の34.5秒だが、過去5年の京都大賞典の勝ち馬の上がりは32.9〜34.0秒と早い。京都が高速馬場設定でスローの上がり勝負になると切れ負けの懸念がある。
インティライミは朝日CCでメンバー最速タイの33.3秒で差し切り勝ち。これまで上がりの掛かるレースで好走していたが、スローの決め手勝負で勝ったことは評価できる。脚元の不安がなくなり、本来の力を出せたのだろう。ただし斤量が56キロと軽かったこと、G3でメンバーのレベルが低かったこともある。その点でG2の今回が正念場になりそう。昨年の京都大賞典は好位から33.4秒で上がったが、切れ負けして7着に敗れた。長期休み明けで6キロ増の482キロでこれまでの最高体重を更新したように太め残りの影響があったのだろう。今年は叩き2戦目で順調にきた強みがある。
トウショウナイトは札幌日経オープンで復帰予定だったが、馬インフルエンザの影響でレースが消滅し、自身も馬インフルエンザで陽性反応が出た。京都は[0-1-2-3]だが、全てG2以上のレースで0.5秒差以内に善戦している。昨年の京都大賞典は4コーナーで内外から挟まれて下がる不利があった。デルタブルースは天皇賞(春)で12着に惨敗し、今回はオールカマーをフレグモーネで回避した後のレース。休み明けは[1-0-1-3]で勝ったのは未勝利戦。乗り込んでいるが、太め残りに注意。ファストタテヤマは昨年の2着馬。このレースを最後に引退する予定だが、鋭い決め手がある。京都外回り、主戦・武幸騎手で激走の可能性がある。
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