武蔵野S
レース展望

ジャパンCダートの前哨戦。距離が1600mに変更された過去7年で1番人気は[2-1-0-4]で3連対。単勝1倍台に支持された馬は[0-1-0-3]で連対はカネヒキリの2着のみ。断然人気でも過信禁物。2番人気は[3-1-0-3]で4連対、3番人気は[0-0-1-6]で連対なく不振。中山で行われた02年を除くと連対馬12頭のうち10頭が5番人気以内。馬連は10倍以下は1回のみで中穴決着が多い。最近は人気になったダート重賞実績馬が結果を出す傾向。

東西別では関東馬は[1-1-4-41]で連対率4%に対し、関西馬は[6-6-3-40]で連対率22%と関西馬が大活躍。00、03、06年は関西馬が3着まで独占している。関東馬は4番人気以内で[0-0-0-9]と3着以内がない。今年1番人気が予想される関東馬のワイルドワンダーには厳しいデータだが、過去10年で1番人気になった関東馬はいないことを付け加えておく。関西馬は4番人気以内で[6-3-1-9]で9連対。人気になった関西馬の活躍が目立つ。

ワイルドワンダーはダート[8-1-1-3]でアンタレスS、プロキオンSを制覇。450キロ台の小柄な馬だが、勝負根性があり末脚が切れる。1番人気に支持された南部杯はブルーコンコルドに半馬身差の2着に敗れたが、スロペースで前に行った馬が有利な展開だった。東京ダートは3戦3勝で距離1600mも守備範囲。久保田厩舎はドラゴンファイヤーなど、今年ダート重賞3勝と大活躍。今回はプロキオンSでコンビを組んだ蛯名騎手が騎乗する予定。JBCクラシックを除外された憂さを晴らすか。枠順に注意。

フィールドルージュは昨年大沼S1着、マリーンS2着、武蔵野S3着、ジャパンCダート3着だったが、今年は大沼SとマリーンSを連勝してきた。後方から捲くる競馬が板についてきたようで横山典騎手は合うようだ。昨年は後方からメンバー最速の35.4秒で上がったが、道中モッサリとして位置取りが悪くなったことが応えた。今年も道中の行きっぷりが鍵になる。横山典騎手は4月以降の重賞は[1-0-2-26]で連対率3.4%と低空飛行。ちなみに今年のG1は[0-0-0-10]。

ロングプライドはダート[4-1-2-0]で東京ダ1600mはユニコーンS勝ちがある。エルムSは内をロスなく回り、メンバー2位の35.4秒で上がって3着を確保した。夏バテで状態が本物ではなく、脚抜きが良く時計の早い馬場も合わないタイプだけに地力だけで3着に来た印象。今回は武豊騎手からデビューから4戦騎乗した河北騎手に乗り替わる予定。河北騎手は東京ダートの経験が少なく、東京ダ1600mは94年に1度騎乗して3着があるのみ。これがどう出るか。

昨年の覇者でドバイ遠征明けになるシーキングザベスト、根岸Sを勝ちフェブラリーSで3着に好走したビッググラス、ペルセウスSを好タイムで快勝したトーセンブライト、エルムS4着で重賞に目処を立てたイブロン、東京ダ1600m[4-3-2-1]の巧者ユノナゲット、タフな高橋成厩舎の管理馬で今年17戦目、2連闘で臨んでくるメイショウシャフトあたりが人気面で続きそう。イブロンは東京ダ1600m[3-1-0-0]の巧者。先週7勝を挙げた後藤騎手が持ってくるか。週末は雨予報。馬場状態に注意したい。

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