京阪杯
ﾚｰｽ展望
昨年から距離が1800mから1200mに変更された｡昨年は4番人気のｱﾝﾊﾞｰｼﾞｬｯｸが勝ち､2着に3番人気のｺﾊﾟﾉﾌｳｼﾞﾝ､3着に2番人気のﾀﾏﾓﾎｯﾄﾌﾟﾚｲが入り､人気馬が上位を独占した｡勝ったｱﾝﾊﾞｰｼﾞｬｯｸは前走京洛S1着､2着のｺﾊﾟﾉﾌｳｼﾞﾝは福島民友C1着でともに前走芝1200Mを勝っていた｡前走芝1200Mで好走した馬に注目したい｡昨年は馬場の内側が荒れていたが､内枠ｽﾀｰﾄから内をﾛｽなく回ってきた2頭で決着した｡今年も馬場状態と枠順がﾎﾟｲﾝﾄになる｡
ｻﾝｱﾃﾞｨﾕはｾﾝﾄｳﾙSを5馬身差で圧勝し､1番人気に支持されたｽﾌﾟﾘﾝﾀｰｽﾞSは3/4馬身差の2着に敗れた｡自分のﾍﾟｰｽを守って進んだが､4ｺｰﾅｰで少し挟まれて仕掛けが遅れたのが響いた印象｡それでも最後にしっかり伸びて2着を確保したようにｾﾝﾄｳﾙSがﾌﾛｯｸでなかったことを証明した｡今回は武豊騎手に乗り替わるが､賞金から斤量は2ｷﾛ増の57ｷﾛになる｡一戦毎に馬体が増えてﾊﾟﾜｰｱｯﾌﾟしているが､荒れ馬場で57ｷﾛがどう出るか｡ｽﾌﾟﾘﾝﾄ能力は最上位｡
ｶﾉﾔｻﾞｸﾗは前走ｾﾝﾄｳﾙS2着｡ｻﾝｱﾃﾞｨﾕに5馬身差をつけられたが､今回は斤量差が2ｷﾛから4ｷﾛに広がる｡まだ精神的に危なかっしい面はあるが､ﾄﾓが大きくｽﾌﾟﾘﾝﾄ性能の高さを感じさせる馬｡父ｻｸﾗﾊﾞｸｼﾝｵｰ､母の父ｳｯﾄﾞﾏﾝ｡ｽﾌﾟﾘﾝﾄ戦で化ける可能性がある｡ﾌﾞﾗｯｸﾊﾞｰｽﾋﾟﾝは色々な条件を使われているが､前5走全て5着以内と堅実｡芝1200mではもうﾜﾝﾊﾟﾝﾁ足りないが､CBC賞で内から捌いて勝ったように上手く立ち回ればｶﾊﾞｰできる｡四位騎手がどう乗るか｡
ｻｰﾌﾟﾗｽｼﾝｶﾞｰは福島民友Cを逃げ切り勝ち｡芝1200mは[3-3-0-1]でｷｰﾝﾗﾝﾄﾞC14着以外は連対を確保｡自分のﾍﾟｰｽで行ければしぶとい馬｡荒れ馬場で時計が掛かるのはいい｡ﾍﾟｰﾙｷﾞｭﾝﾄは前2走不振だが､調子がひと息だった｡今回は叩き3戦目でﾙﾒｰﾙ騎手｡京都芝1200mは初めてだが､京都ｺｰｽは得意｡ﾀﾏﾓﾎｯﾄﾌﾟﾚｲはｽﾌﾟﾘﾝﾀｰｽﾞSで苦手な不良馬場を克服して5着｡京都芝1200mは[2-2-1-1]の得意ｺｰｽ｡昨年は外から追い込んで3着｡少し展開の助けがあれば｡
昨年の勝ち馬ｱﾝﾊﾞｰｼﾞｬｯｸ､同2着馬ｺﾊﾟﾉﾌｳｼﾞﾝ､CBC賞とｱｲﾋﾞｽSD2着が光るﾅｶﾔﾏﾊﾟﾗﾀﾞｲｽ､復調したｱﾙｰﾘﾝｸﾞﾎﾞｲｽ､芝1200m5勝のｽﾋﾟﾆﾝｸﾞﾉｱｰﾙ､ｼﾙｸﾛｰﾄﾞS2着があるﾏｲﾈﾙｱﾙﾋﾞｵﾝなど伏兵は多い｡昨年は内枠ｽﾀｰﾄから内をﾛｽなく回ってきた馬で決着したが､今年はどんなﾚｰｽになるのだろう｡穴馬は芝1200m実績があり､荒れ馬場をこなせる馬｡ﾚｰｽを使ってきた馬は疲れが出る時期だけに調子も考慮したい｡予想はこれらを総合的に判断したい｡
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