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鳴尾記念
ﾚｰｽ展望
昨年から芝1800mの別定戦に変更された｡昨年は新装阪神2週目で外回りのﾚｰｽは騎手が手探りのため､ｽﾛｰﾍﾟｰｽになることが非常に多かった｡鳴尾記念は前半5F61.2秒のｽﾛｰﾍﾟｰｽで､内の3番手から抜け出したｻｸﾗﾒｶﾞﾜﾝﾀﾞｰが勝ち､2着に逃げたﾏﾙｶｼｪﾝｸ｡ｸﾗｼｯｸで結果を出せなかった3歳馬2頭で決着した｡昨年の阪神外回りは内をﾛｽなく回った馬が有利だったが､先週は外を通った馬の活躍が目立った｡昨年とは馬場傾向が違うので注意｡ただし今週は先週の傾向が続くとは限らない｡
ﾄﾞﾘｰﾑｼﾞｬｰﾆｰは菊花賞で5着に敗れたが､菊花賞で最後方から捲くりを決めること自体が無理な話｡武豊騎手は｢1着でなくてもいい仕事ができた｣とｺﾒﾝﾄしたが､2度目の騎乗でひと工夫を期待したﾌｧﾝはこのｺﾒﾝﾄに失望したのではないか｡ﾄﾞﾘｰﾑｼﾞｬｰﾆｰは栗東ではﾌｯｸﾗしているが､ﾚｰｽ当日になると細く映る｡池江寿厩舎はまだ馬体をﾌｯｸﾗ作る技術に甘い面があるようだ｡阪神外回りは神戸新聞杯を勝った舞台で距離短縮はﾌﾟﾗｽ｡ｽﾃｲｺﾞｰﾙﾄﾞ産駒の3歳牡馬｡先週ｻﾝﾗｲｽﾞﾏｯｸｽに続けるか｡
ﾚｲﾝﾀﾞﾝｽはﾛｰｽﾞS3着､秋華賞2着に好走した｡ﾀﾞｲﾜｽｶｰﾚｯﾄとはどちらも0.2秒差｡秋華賞ではｳｵｯｶに先着した｡自在性があってﾚｰｽが上手く､3歳牝馬のﾄｯﾌﾟに近いﾚﾍﾞﾙにいる馬｡好位につけて33秒台で上がれるのは大きな武器で今回もそれを生かしたいところ｡ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ女王杯を熱発で回避したため､その影響が気になるところだが､先週は栗CWで一杯に追われて好ﾀｲﾑを出している｡今年の3歳馬で強いのは牡馬か､それとも牝馬か｡鞍上は武幸騎手｡兄･武豊騎手との対決が楽しみだ｡
ｱﾄﾞﾏｲﾔｵｰﾗはﾀﾞｰﾋﾞｰのﾚｰｽ中に骨折して約6ヶ月ぶりの出走｡11月に帰厩したが､11月30日に熱発して2日間休むｱｸｼﾝﾃﾞﾝﾄがあった模様｡骨折＆熱発の影響はやはり気になるところ｡弥生賞､皐月賞､ﾀﾞｰﾋﾞｰとﾄﾞﾘｰﾑｼﾞｬｰﾆｰには全て先着｡ｼﾝｻﾞﾝ記念ではﾀﾞｲﾜｽｶｰﾚｯﾄを差し切った｡今回はﾃﾝ乗りのｱﾝｶﾂに乗り替わる｡ｱﾄﾞﾏｲﾔﾌｼﾞは目黒記念3着､宝塚記念4着､函館記念4着と勝ち切れないﾚｰｽが続いている｡馬体の芯の入りが甘いが､距離短縮､得意の阪神､ﾃﾝ乗りの川田騎手で新味を出すか｡
天皇賞(秋)で7着に善戦したｼﾙｸﾈｸｻｽ､同14着で岩田騎手に乗り替わるｴｲｼﾝﾃﾞﾋﾟｭﾃｨ､大原Sを勝ってｵｰﾌﾟﾝ入りしたｸﾗﾝｴﾝﾌﾞﾚﾑあたりが人気面で続きそう｡ｼﾙｸﾈｸｻｽは芝1800m[4-2-0-7]｡人気にならないﾀｲﾌﾟだが､着実に地力は強化されている｡上がり勝負ではなく､激しいﾚｰｽになれば｡ｴｲｼﾝﾃﾞﾋﾟｭﾃｨは芝1800mのｴﾌﾟｿﾑCとｵｰｽﾄﾗﾘｱTを勝っている｡阪神芝は[2-1-1-0]の実績があり､力のいる馬場は合う｡ｸﾗﾝｴﾝﾌﾞﾚﾑは芝1800mで2勝｡馬場が良ければ､しぶとい馬｡実績馬より軽い55ｷﾛを生かしたい｡
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