AJCC
レース展望
過去10年で1番人気は[4-1-0-5]で5連対。単勝1倍台は[3-0-0-0]で勝率100%。関西馬は[2-1-0-1]で連対率75%。2番人気は[3-1-2-4]で4連対、3番人気は[1-5-0-4]で6連対。連対馬20頭のうち19頭が5番人気以内で馬連は10倍以下5回、10倍台4回とかなり堅い。別定G2で重賞実績のある実力馬が強く波乱は少ない。年齢別では4歳馬[4-4-1-18]で連対率29.6%、5歳馬[3-3-3-15]で連対率25%。4、5歳馬の活躍が目立つ。7歳以上の高齢馬は[2-0-3-30]で連対はG2勝ちのある馬のみ。中山芝2200mの重賞は同コースの重賞で好走したことのある馬が再度好走することが多い。
ドリムーパスポートは有馬記念6着。最後方からメンバー最速タイ36.3秒で追い込んできたが、4コーナーで前が詰まって躓く大きな不利があった。スムーズなら最低でも掲示板はあったか。松田博厩舎と馬主との間で今年未勝利の高田騎手を乗せたことを巡り意見が対立し、関東の稲葉厩舎に転厩してきた。G1[0-3-1-3]で皐月賞、菊花賞、ジャパンCで2着がある実績馬。今回が転厩緒戦で調整は難しそうだが、走り頃の叩き3戦目。中山は[0-1-1-2]で皐月賞2着がある。鞍上は先週の京成杯でマイネルチャールズを力づくで持ってきた松岡騎手。テン乗りになるが、どんな騎乗を見せるか。
エアシェイディは中山金杯2着。後方から外を回って追い上げたが、最後は逃げたメイショウレガーロを交わして2着を確保するのが精一杯。後藤騎手がスローペースを見越して早めに動いていい脚を長く使ったが、外枠スタートから外を回ったことが応えている。重賞は[0-6-2-6]で未だ未勝利。東京芝[4-4-0-2]、中山芝[1-3-0-3]で東京コースの方が安定しているが、中山ではAJCC、中山記念、中山金杯で2着があり、決して苦手ではない。叩き4戦目[0-2-0-0]、1月[0-3-0-0]でまた2着の感じがしなくもないが、それも後藤騎手の立ち回り次第。ただし今回はG2で前走よりメンバーは強い。
アドマイヤメインは菊花賞3着の後、3着以内がなく不振が続いている。3000mの菊花賞で前半5F58.7秒というハイペースで目一杯に走ったことで馬が走りに嫌気が差したのかもしれない。前走のディセンバーSはヨイチサウスを追いかけてハイペースで飛ばして直線で失速し4着。最後はバテたというより自分から走るのを止めた感じだった。逃げたヨイチサウスはシンガリに敗れている。ダービー2着、菊花賞3着がある実績馬。能力はあるので、今回も馬がまじめに走るかが鍵。毎日杯1着は福永騎手、ダービー2着は柴田善騎手がテン乗りだった。今回、陣営はテン乗りの田中勝騎手を乗せてきている。
中山金杯4着のシルクネクサス、万葉Sを勝ったトウカイトリック、中山金杯3着のメイショウレガーロあたりが人気面で続きそう。シルクネクサスは昨年の3着馬でオールカマーではマツリダゴッホに半馬身差の2着がある。馬体が絞れて、かつ力を出せる展開なら面白そう。鞍上はペリエ騎手。トウカイトリックは芝3000m以上[2-3-3-2]のステイヤーで万葉Sはトップハンデ58キロを背負って貫禄勝ち。2、3着馬は日経新春杯で連対した。ステイヤーズSで騎乗したルメール騎手のコメントは気になるが地力はある。過去10年で前走1600万条件勝ち馬は[2-2-1-2]で複勝率71.4%。データからはブラックアルタイル、ダブルティンパニーにもチャンスがありそうだ。
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