平安S
レース展望
フェブラリーSの前哨戦。メンバーが揃い、G3でもレベルが高い。過去10年で1番人気は[2-0-3-5]で2連対のみ。最近8年は[0-0-3-5]で性別、年齢に関係なく不振。2番人気は[1-1-3-5]で2連対、3番人気は[0-3-1-6]で3連対。6番人気以下の人気薄が計9連対と多い。馬連は10倍以下は1回しかなく、最近6年で万馬券3回とかなり荒れている。連対馬20頭のうち14頭が4コーナーで5番手以内。昨年は追い込み馬2頭で決着したが、前につけた馬が粘り込むケースが目立つ。雨で脚抜きが良くなると前残りが加速する傾向。前年の平安Sで連対した馬と騎手が翌年も好走することが多い。
メイショウトウコンは昨年の勝ち馬。後方2番手からメンバー最速の35.1秒で上がって、先に抜け出したサンライズバッカスを差し切った。前走の花園Sで大幅馬体減、蹄冠部をぶつけてファイナルSを回避、最終調教はウッドコースで酷い動きと悪材料だらけだったが、レースでは全く関係なく芝並みの切れ味を披露した。調教は動かないタイプ。その後、東海SとエルムSを勝ち、ダート重賞3勝。ジャパンCダートと東京大賞典はヴァーミリアンに力負けしたが、今回ヴァーミリアンはいない。昨年より斤量は2キロ重くなるが、エルムSでは58キロを背負って楽勝している。先週のリトルアマポーラと同様に武幸騎手がどう捌いてくるかが鍵。
ドラゴンファイヤーは500万条件から4連勝でシリウスSを制覇。ジャパンCダートは2番人気に支持されたが、直線で伸び切れず6着に敗れた。4着のメイショウトウコンとは0.2秒差。強気にヴァーミリアンを負かしに行ったことで苦しくなり、直線で大きく内に寄れたことが響いた印象。自分のペースで進めて終い勝負に徹していればもっとやれたのではないか。能力のあるダート馬が揃う久保田厩舎の管理馬。馬が走りに前向きでこういうタイプは大崩れが少ない。今回はシリウスSで騎乗した福永騎手に乗り替わる。東京ダ1600mで5馬身差の圧勝がある馬。ここを勝つとフェブラリーSが楽しみになる。
ロングプライドはダート[5-2-2-1]で不良馬場の武蔵野S9着以外は3着以内を確保。良馬場[4-1-0-0]に対し、渋った馬場[1-1-2-1]。現状は良馬場の力のいるダートの方が合っている。京都ダ1800mは[2-1-0-0]で端午SとトパーズSは強い勝ち方。極端に時計が早くならなければ。鞍上は河北騎手。フェラーリピサはダート[3-2-0-1]で距離が短かった前走の門松Sで4着に敗れた以外は連対を確保。白井厩舎の外国産馬で攻め駆けするタイプ。パワータイプで力のいるダートが合うが、不良馬場のヒヤシンスSでは早いタイムで圧勝している。出遅れずに流れに乗って力で捻じ伏せるようなレースができれば。
エルムSで2着に好走したマコトスパルビエロ、北総Sを勝ってきたマイネルアワグラス、ベテルギウスS3着のクワイエットデイ、武豊騎乗のサンライズレクサスあたりが人気面で続きそう。マコトスパルビエロはエルムSでしぶとく粘って最後までロングプライドに抜かれなかった。関越Sでは逃げてドンクールに3馬身差をつけて楽勝。馬体は見栄えしないが心肺機能が高いのだろう。鞍上は昨年サンライズバッカスを2着に持ってきたアンカツ。データ通り今年も持ってくるか。マイネルアワグラスは先週の京成杯を勝ったマイネルチャールズの全兄。時計の早い決着が課題だが、一戦ごとに馬体が増えて充実している。当日の馬場状態に注意したい。
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