東京新聞杯
レース展望
過去10年で1番人気は[3-3-1-3]で6連対。99年以降は隔年で連対中。昨年はスズカフェニックスが1着。2番人気は[0-3-3-4]で3連対、3番人気は[2-0-1-7]で2連対のみ。6番人気以下が計7連対と人気薄の連対が目立つ。馬連は10倍台までが6回あるが、1番人気が連対を外すと272倍、46倍、150倍と荒れている。連対馬20頭のうち14頭が前走3着以内。厳寒期だけに順調に使われた前走好走馬が強い。ニューイヤーS組は[4-2-1-24]で6連対。3着以内に好走した馬に要注意。連対馬20頭のうち18頭に芝1800M以上で連対があった。芝1800M以上の重賞オープンで実績のある馬を重視したい。
エイシンデピュティは昨年秋にオープン入りし、G3ではエプソムC1着、鳴尾記念2着、京都金杯1着と連対を外していない。京都金杯ではスタートを決めて前に行き、直線で岩田騎手が追うとガツンと加速してアドマイヤオーラを完封した。スタートしてオースミダイドウが来たときに抑えて直線まで上手くタメることができたのが好印象。こういう競馬ができれば大きく崩れることはない。大きなストライドでスピードを持続できるタイプ。開幕週の馬場なら持続力をフルに発揮できそうだ。岩田騎手とは相性が良く[3-1-0-0]で連対率100%。斤量58キロは有利ではないが、今のデキなら克服しても何ら驚けない。
カンパニーは昨年、関屋記念を圧勝した後、天皇賞(秋)3着、マイルCS5着とG1で善戦した。マイルCSは後方から内を突いてメンバー最速の33.7秒で追い込んだが、勝ち負けには加われなかった。道中の位置取りが致命的だったが、久々の右回りで行きっぷりが悪かったのか、馬体が6キロ増えた影響があったのかは不明。今回は休み明けになるが、休み明けは[1-2-1-4]の実績があり、乗り込んで馬体が仕上がっていれば力は出せる。東京芝は[0-0-1-5]で天皇賞(秋)の3着が最高だが、関屋記念を圧勝したように左回りのマイルという条件は悪くない。地力で圧倒するシーンも考えられる。
ジョリーダンスは昨年オープン入りすると阪神牝馬S1着、安田記念3着、阪神カップ2着とG1、G2で善戦した。これまでの実績から牡馬が相手でも問題ない。東京芝1600mは[2-1-1-1]の得意コースで持ちタイムもある。今回はペリエが騎乗する。間隔が空いたので仕上がりが鍵。カネトシツヨシオーは京都金杯3着。9番人気で穴をあけた。ゴールデンホイップTの勝ち馬だが、昨年は同じパターンでエイシンドーバーが京都金杯2着、小倉大賞典2着、阪急杯1着と重賞で活躍した。ガチンコ勝負になるWSJSを勝った馬はその後重賞で活躍することが多い。父はダービー馬タヤスツヨシ、母の父トニービン。東京で激走する下地はありそう。
中山金杯を1番人気で6着に敗れたサイレントプライド、阪神カップで4着に善戦したNHKマイルC2着馬ローレルゲレイロ、休み明けの中日新聞杯で2着に激走したダイレクトキャッチ、鳴尾記念で3年7ヶ月ぶりに重賞を制したハイアーゲームあたりが人気面で続きそう。サイレントプライドはディセンバーSは強い勝ち方だったが、中山金杯はそのときの前半と後半が入れ替わった流れが影響したか。芝1600mは[4-0-0-1]の実績がある。昨年のエプソムCではエイシンデピュティにクビ+ハナ差の3着。重巧者のフレンチデピュティ産駒。雨で馬場が渋ったら要注意。横山典騎手は今年13勝でリーディングトップタイ。今日はフィールドルージュで川崎記念を制した。
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