小倉大賞典
レース展望
ローカルのハンデ重賞。過去10年で1番人気は[2-1-2-5]で3連対。勝ちに行く競馬で惜敗が多い。勝ったのはサイレンススズカとメイショウカイドウ。前者は後の宝塚記念馬、後者は小倉芝5勝の小倉巧者で2頭とも武豊騎乗だった。2番人気は[2-3-1-4]で5連対、3番人気は[1-2-4-3]で3連対。00年以降は3番人気以内が最低1頭連対中。馬連は50倍以上が4回、万馬券が1回と荒れている。最近は10番人気以下の人気薄が目立つ。トップハンデは[3-0-1-9]で連対率23.1%。1、2番人気では[2-0-1-5]で連対率25%。人気でも過信禁物。穴で人気の盲点になったローカル重賞実績馬に注意したい。
マルカシェンクは長期休み明け、河内厩舎に転厩して緒戦になったニューイヤーSを1番人気で逃げ切り勝ち。休み明けでも乗り込んで最終調教の動きが目立っていたが、実戦でもその通りの走りを見せた。オープン特別で別定55キロ、2枠3番からロスなく回ってきたことが有利だったが、レースぶり、ラップを見るとそれだけではない。昨年の小倉大賞典は1番人気で7着に敗れたが、秋に復帰して菊花賞、マイルCSを使って6戦目。疲れがあったのだろう。今回は叩き2戦目でまだ上積みが見込める。ハンデ57キロは実績的に仕方ないが、前走から2キロ増がどう出るか。距離はマイルの方が得意。
ディアデラノビアは愛知杯をトップハンデ57キロで差し切り勝ち。4コーナーから直線で外に出せず馬群に突っ込んでいったが、鋭く抜け出してきた。過去10年の牝馬限定ハンデ重賞で57キロ以上を背負って勝ったのは、愛知杯のディアデラノビアしかいない。価値のある勝利だった。京都金杯は実質トップハンデの56.5キロ(牡馬換算58.5キロ)で13着に終わったが、内でごちゃついて競馬にならなかった。前走惨敗したが、今回も実質トップハンデの56.5キロ。ハンデキャッパーの評価は変わらない。ローカルコースを走るのは、愛知杯に続き2度目。陣営は昨年勝った京都牝馬Sには登録すらしなかった。
ニルヴァーナは石清水Sをトップハンデ57.5キロで勝ちオープン入り。初めてマイルを使ったが、好位からきっちり抜け出した。ゴールドアリュールの全弟という良血馬。石清水Sの最終週調教で動き、気配が一変していたようにようやく本格化してきたようだ。重賞は昨年の小倉記念で0.4秒差の4着がある。渋った馬場で上手く立ち回るようだと怖い。オースミダイドウは京都金杯14着。元々テンションの高い馬だが、長期休み明けでイレ込んでいた。叩き2戦目は2戦2勝、芝1800mも2戦2勝と今回が条件が好転する。叩き2戦目で調子が上がり、長距離輸送をこなして当日落ち着いていれば。
昨年の勝ち馬アサカディフィート、ムラな面はあるが重賞実績あるシルクネクサス、古都Sを勝ってオープン入りし京都金杯で5着に善戦したフィールドベアーあたりが人気面で続きそう。アサカディフィートは10歳になったが、中山金杯では最後方からメンバー最速の34.3秒で追い込んで7着まで追い上げた。中舘騎手は今年の小倉[15-9-4-33]で15勝、連対率39.3%と好調。今週の結果次第でリーディングトップもある。シルクネクサスは芝1800m[4-2-0-8]で巴賞勝ちがある。ハンデ56キロでこのメンバーならやれそうだが、太めの馬体が絞れるかが鍵。最近2年は11番人気、10番人気が優勝。極端な人気薄に要注意。
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