ダイヤモンドS
レース展望

長距離ハンデ重賞。過去10年で1番人気は[1-0-2-7]で連対は昨年のトウカイトリックのみ。年齢、斤量に関係なく不振で一流騎手がことごとく連対を外している。2番人気は[2-0-1-7]で2連対、3番人気は[3-2-1-4]で5連対。6〜9番人気は6連対、10番人気以下は4連対と半数が6番人気以下の人気薄。馬連は10倍以下は1回しかなく、50倍台1回、万馬券4回と大荒れ。トップハンデは[1-1-2-7]で2連対のみ。11頭のうち9頭が5番人気以内に支持されていた。57.5キロ以上を背負った馬は[0-1-2-6]で1連対のみ。波乱の主役は50〜52キロの軽量馬。連対した6頭は7番人気以下の人気薄。

アドマイヤモナークは日経新春杯で重賞初制覇。内枠スタートから道中内をロスなく進め、馬群を縫って早めに進出してきたアンカツの手綱捌きが光った。タメれば33秒台の切れる脚もあるが、早めに抜け出して地力勝負で勝ったことは評価できる。パドックでは珍しく馬に活気があったように叩き3戦目で調子を上げていたようだ。3000m以上の長丁場はステイヤーズS3着、万葉S2、3着の実績がある。東京コースでは3戦して連対はないが、05年ダイヤモンドS7着、06年目黒記念5着、07年目黒記念4着に善戦している。母の父はトニービン。トップハンデ57.5キロを課せられたが、メンバーは前走より楽になっている。

ブラックアルタイルは1600万条件を勝った直後に臨んだAJCCで0.2秒差の3着に善戦した。後方から捲くって直線でドリームパスポートを交わして先頭に立つ見せ場十分の内容。重賞初挑戦、別定G2で57キロを背負ってこの3着は大したもの。苦手だった中山で2戦連続しての好走は、今の充実ぶりを如術に表している。使いながら馬体が減っているが、前走はパドックで活気があり、レースでも動いたように問題なさそうだ。3000m以上の長丁場の経験はないが、芝2300〜2500mは[2-3-0-1]と堅実に走っている。斤量は前走から2キロ減の55キロ。鞍上の吉田隼騎手は芝3000m以上[0-0-0-2]。

昨年の菊花賞4着馬エーシンダードマン、昨年の日経新春杯の勝ち馬トウカイワイルド、復帰戦の迎春Sを勝ったコンラッド、日経新春杯で穴をあけたテイエムプリキュアあたりが人気面で続きそう。エーシンダードマンはステイヤーズS7着、許波多特別9着と不振が続いているが、ダンスインザダーク産駒でスタミナはある。東京では芝2400mの500万条件を直線一気で楽勝している。鞍上はそのときと同じ松岡騎手。大久保龍厩舎は昨年エリモエクスパイアで2着。トウカイワイルドはG2勝ち馬が55キロで出走できるのは有利だが、3000m以上の長丁場は初めて。内田博騎手の手綱捌きに期待か。波乱の多いレース。馬券は穴馬を絡めたい。

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