クイーンC
レース展望

年明け最初の3歳牝馬重賞。過去10年で1番人気は[4-2-0-4]で6連対。03年から4連勝、昨年2着で現在5年連続連対中。2番人気は[3-1-2-4]で4連対、3番人気は[1-2-0-7]で3連対。6番人気以下の人気薄が6連対と多く、馬連は90倍台が1回、万馬券が3回と荒れている。阪神JF好走馬が人気で不振に終わるのが波乱要因のひとつ。サンデー産駒の1勝馬が波乱を演出することが多かったが、サンデー産駒がいなくなった昨年は2勝以上馬で決着。1勝馬はこれまで以上に潜在能力の見極めが重要になる。関西馬は1番人気では[2-1-0-1]だが、2〜5番人気は[0-0-2-13]で連対なく不振。

リトルアマポーラは新馬、500万条件を連勝した後、牡馬相手の京成杯に出走して4着。4コーナーから直線で内に押し込められて追い出しが遅れたのが応えた。最後はしぶとく伸びてきたように外に出していれば突き抜けていたのではないか。長距離輸送をしても馬体はキープでき、パドックでは落ち着いていた。牝馬にしてはどっしりしていて動じないタイプのようだ。新馬と500万条件は阪神外回りコース。エンジンの掛かりが遅くスピードに乗るのに時間が掛かるため、直線の長い東京コースは合いそうだ。太め残り、大幅馬体減などなく、武幸騎手が変な騎乗をしなければチャンスだろう。

カレイジャスミンは阪神JF7着。直線でオディールに並びかけて見せ場を作ったが、前に行った馬に厳しい流れで最後は力尽きた。左回りのマイルは2戦2勝で新潟の未勝利戦と東京の赤松賞を勝っている。休み明けで仕上がりが鍵だが、馬体に実が入って重心が低くなっていれば面白そう。シャランジュは阪神JF5着。後方から馬群を割ってメンバー2位の35.0秒で伸びてきた。小柄な馬だが、脚力があり末脚が切れる。2歳時から完成度が高かっただけに他馬が成長すると頭打ちになる懸念はあるが、この時期なら問題なしか。新潟2歳Sでは最後方からメンバー最速の33.0秒で2着に追い込んだ。

菜の花賞を逃げ切ったデヴェロッペ、同2着のスワンキーポーチ、新潟2歳Sの勝ち馬エフティマイア、サフラン賞の勝ち馬ラルケット、フェアリーSの勝ち馬ルルパンブルーあたりが人気面で続きそう。デヴェロッペはダ1200mを2回使われた後、初芝の菜の花賞を逃げ切った。直線の長い東京コースに替わってどこまで踏ん張れるか。加賀調教師は2月で勇退する。スワンキーポーチは東京芝1400mの新馬戦を4馬身差で圧勝。相手なりに堅実に走るが、前走デヴェロッペを捕まえられなかったのがどうか。エフティマイアは使いながら復調気配。矢野進調教師は2月で勇退する。抽選対象ではずっとマイルを使われているマルターズオリジン。

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