アーリントンC
レース展望

3歳マイル重賞。過去10年で1番人気は[6-1-0-3]で7連対。重賞で連対がある馬は[4-1-0-0]で連対率100%。重賞未経験馬は[2-0-0-3]だが、武豊騎乗なら[2-0-0-1]。今年1番人気が予想されるポルトフィーノは重賞未経験で武豊騎乗。2番人気は[1-1-1-7]で2連対、3番人気は[1-2-3-4]で3連対。馬連は10倍台までが7回と堅く収まることが多い。馬連の最高配当は39倍で万馬券決着はない。開幕週で前が残りやすく、連対馬20頭のうち17頭が4コーナー5番手以内につけていた。昨年は4コーナー5番手以内の2頭で決着したが、外回りコース2年目で傾向が変わる可能性があるので注意。

ポルトフィーノは新馬、エルフィンSを2連勝。今回と同じコースの新馬戦は逃げてメンバー最速の34.4秒で上がり5馬身差で圧勝。ラスト3Fを11.1-11.6-11.7秒と全て11秒台でまとめ、ラスト5Fは59.0秒とスピードの持続力を見せつけた。その後は札幌2歳Sを目標に調整されたが、腰に疲れが出て回避。立て直して臨んだエルフィンSは逃げて2馬身半差で楽勝。ラスト3Fは11.5-11.7-11.2秒でラスト1Fが尻上り。父クロフネ、母エアグルーヴで半姉にアドマイヤグルーヴという良血馬。エルフィンSのパドックでは馬体が目立ち、一流馬の雰囲気を漂わせていた。その後の状態次第だが、これくらいのメンバーならあっさり通過か。

アポロドルチェは京王杯2歳Sの勝ち馬。2着のドリームシグナルはシンザン記念を勝ち、3着のレッツゴーキリシマは朝日杯FS2着とその後の重賞で好走している。2番人気に支持された朝日杯FSは11着。内を通った馬が有利な馬場で外枠スタートから大外を回ったことでタメが利かず脚を使い切ってしまった印象。後藤騎手は中山で外枠に入るとよくない。その後は共同通信杯を目標に調整されたが、フレグモーネで回避。その後は順調に乗られているが、やはり一頓挫あった影響は気になるところ。阪神外回りの芝1600mは馬場の内側がいいと内枠が有利。JRAがどの枠に入れてくるか注目したい。

シンザン記念2着のドリームガードナー、共同通信杯で2番人気に支持されたスマートファルコン、シンザン記念5着のミッキーチアフルあたりが人気面で続きそう。ドリームガードナーはこれまで5戦して[2-2-0-1]で外枠で競馬にならなかった朝日杯FS以外は崩れていない。アンカツとは相性が良く[2-1-0-0]。トワイニング産駒はダート短距離のイメージが強いが、今年はフサイチアソートなど芝でブレイクしそうなので注意。スマートファルコンは共同通信杯は最後方から追い込んで7着に敗れたが、体型的に距離が長かったか。今回はジュニアCを勝ったマイルに変わるのはプラス。前2走騎乗した横山典騎手から池添騎手に乗り替わる。

今年はきさらぎ賞・レインボーペガサス、ジュニアC・スマートファルコン、菜の花賞・デヴェロッペ、紅梅S・エーソングフォーなど、ダートを使ってきた馬が芝で一変するケースが目立つ。ダンツキッスイはそれらの馬とは違うが、前走雪でダートに変更された京都ダ1400mを逃げて楽勝した。まだ色々と課題はあるが、これがいいきっかけにならないか。今回と同じ阪神芝1600mの新馬戦を逃げて3馬身半差で楽勝している。前が残りやすい開幕週だけに注意は必要か。新馬と500万条件を連勝したエーシンフォワードは西園厩舎の管理馬。フェブラリーSのフィールドルージュはスタート後に競走中止。今週は力が入るところ。

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