フラワーC
レース展望

3歳牝馬限定の混合重賞。最近はこのレースを勝ったダンスインザムード、シーザリオ、キストゥヘヴンが桜花賞で結果を出している。過去10年で1番人気は[5-2-2-1]で7連対。前走勝ち馬は[4-1-1-0]と信頼度が高い。2番人気は[2-1-1-6]、3番人気は[1-2-1-6]でともに3連対。馬連は10倍台までが7回と堅く収まることが多い。連対馬20頭のうち15頭に芝1600m以上で連対があり、02年以降の勝ち馬6頭は全て中山芝1600M以上で勝ち星があった。直線に急坂のある中山は適性の問われるコース。中山実績を重視したい。今年の牝馬クラシックは混戦模様。桜花賞に向けてレベルの高いレースを期待したい。

ブラックエンブレムは葉牡丹賞でメンバー最速の34.6秒で狭い内からしぶとく伸びて2着のマイネルチャールズにクビ差の3着。マイネルチャールズはその後3連勝で京成杯と弥生賞を制した。休み明けのきんせんか賞はメンバーに恵まれたが、自分から動いて勝ちに行く横綱相撲の競馬で4馬身差の圧勝。馬体は16キロ増えて成長していた。前2走中山芝1600m以上で強い競馬をしたことを評価したい。重賞は初挑戦になるが、このメンバーなら通用しそうだ。父ウォーエンブレムは牝馬に興味を示さないため産駒は少ないが、今年はショウナンアルバ、キングスエンブレム、エアパスカルとクラシック前哨戦で活躍馬を出している。

シングライクバードは[2-1-0-0]で連対率100%。母の母フリートーク、母シングライクトークも堅実な馬だった。新馬戦は後方からメンバー2位を1秒上回る35.5秒で追い込んで2着。重馬場で位置取りが悪過ぎた。未勝利戦は中団からしぶとく伸びて差し切り勝ち。続くつばき賞はミッチーチアフル、ファリダット、マイネルスターリーとメンバーが揃っていたが、メンバー最速の35.0秒で外から差し切った。直線では苦しい位置にいたが、馬が走りに前向きで最後まで諦めない。強い勝ち方だった。中山は初めてだが、前走芝1800mを勝ち、重馬場も苦にしない。中山で川田騎手が騎乗すると最後にガツンと伸びることが多い。

アロマキャンドルは中山芝1600mの未勝利戦を3馬身差で楽勝した後、いちょうSで牡馬を相手に2番手から後続を完封した。2着のスマイルジャックはその後東スポ杯2歳S3着、きさらぎ賞2着、3着のアポロドルチェは京王杯2歳S1着と重賞で活躍している。阪神JFは3、4コーナーで寄られてバランスを崩す大きな不利があって13着。今回は新人・三浦皇騎手が騎乗する予定。カレイジャスミンは前走クイーンC11着。最終調教の動きは良かったが、休み明けで当日はプラス10キロ。レースで見せ場がなかったのは気になるが、少し重かったか。芝1800mは激しいレースになった札幌2歳Sで4着がある。積極的な競馬で活路を開くか。

抽選対象ではチューリップ賞4着のスペルバインド、小倉芝2000mの新馬戦を楽勝したハイエストホワイト、チューリップ賞6着のムードインディゴ、未勝利戦を5馬身差で圧勝したカイゼリン、末脚がしっかりしているレッドアゲートあたりが出走すれば人気になりそう。スペルバインドは距離延長はプラスだが、チューリップ賞から中1週で中山に輸送があるのがどう出るか。ハイエストホワイトは四位騎手がスペルバインドではなくこちらに騎乗する。四位騎手&大久保龍調教師はアサクサキングスのコンビ。キャリアの浅さを出さなければ。今年の桜花賞トライアルは低レベル。リトルアマポーラに挑戦状を叩きつけられるような馬の出現を期待したい。

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