スプリングS
レース展望

皐月賞トライアル。過去10年で1番人気は[4-2-1-3]で6連対。単勝1倍台は[3-2-0-0]に対し、単勝2倍以上は[1-0-1-3]で1連対のみ。2番人気は[2-0-1-7]、3番人気は[0-2-1-7]でともに2連対と不振。馬連は10倍台までが5回あるが、50倍以上1回、万馬券2回と荒れている。雨で馬場が渋ると極端な人気薄が激走し荒れる傾向。馬場が渋ったら人気や実績より重の巧拙を最重視。連対馬20頭のうち17頭はキャリアは4戦以上、残る3頭のうち2頭は3戦3勝と3戦2勝2着1回で重賞勝ちがあった。例年はこれを満たす馬が狙い目になるが、今年のクラシックは混戦模様。例外を作るか。

ショウナンアルバは未勝利、若竹賞、共同通信杯を3連勝。共同通信杯は前半58.5秒のハイペースで差し馬向きの展開だったが、外を回って先行し、直線で早めに抜け出して後続を完封したのだから強い。休み明けの若竹賞で逃げてアサクサダンディとスマイルジャックを完封したのはダテではなかった。若竹賞では馬体が20キロ増えて成長していたが、未勝利戦を勝った後に休養したことが良かったのだろう。今回は若竹賞と同じ中山芝1800m。メンバーが揃い、激しいレースになりそうだが、持ち前の先行力と地力で凌ぎ切るか。半姉ショウナンタレントは昨年1番人気に支持されたフラワーCを逃げ切っている。

レインボーペガサスはきさらぎ賞の勝ち馬。前後半5F60秒台の展開、適度に上がりが掛かる荒れ馬場、大外枠から馬場のいい外を通ったことなど、全てが上手くいった印象もあるが、ダートで揉まれて底力が強化されていたのだろう。テンションの高い馬で今回は長距離輸送、初の中山が鍵になる。内田博騎手は今年重賞全て2桁着順と不振が続いている。そろそろ持ってくるか。ドリームシグナルはシンザン記念の勝ち馬。出遅れて後方2番手を進んだが、メンバー最速の35.6秒の末脚で外から豪快に差し切った。今回は距離延長とごちゃつきやすい内回りコースが課題。渋った馬場はこなす。

サダムイダテンは単勝1.5倍に支持された共同通信杯で5着に敗れた。スタートして後方に下げたが、アンカツは東京なら楽々と差し切れると思っていたようだ。アンカツは似たような走法のタマモホットプレイのときも当初は強気だった。雪で延期になった影響、荒れ馬場、距離など、現時点で明確な敗因は不明だが、馬体は8キロ減っていた。今回は背水の陣。前走が能力でないことを証明するか。スマイルジャックはこれまで6戦して[1-3-2-0]。詰めが甘く勝ち切れないが、相手なりに堅実に走っている。中山芝1800mは若竹賞でショウナンアルバの3着がある。タニノギムレット産駒は中山で不振だが、それを覆すか。

前走500万条件でレッドシューターに勝ったアサクサダンディ、京成杯でマイネルチャールズを負かしに行って3着に入ったアイティトップ、2番人気に支持されたきさらぎ賞で6着に敗れたアルカザン、朝日杯FSの2着馬レッツゴーキリシマ、京成杯で直線一気で2着に突っ込んだベンチャーナイン、ジュニアCで2着に入ったオーロマイスターあたりが人気面で続きそう。アサクサダンディは若竹賞でショウナンアルバに0.1秒差の2着がある。母ヘルスウォールはチューリップ賞の勝ち馬。今充実しているだけにトライアルでは要注意か。アイティトップは中間一頓挫あったが、その影響はどうなのか。アルカザンは前走休み明け。相馬眼的にあれが能力ではなさそうだが・・・。

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