阪神大賞典
レース展望

天皇賞(春)の前哨戦。過去10年で1番人気は[7-3-0-0]で全て連対。93年にナイスネイチャが3着に敗れて以降14年間連対中。2番人気は[2-5-1-3]で7連対と堅実だが、3番人気は[0-0-5-5]で3着止まり。馬連は01年40倍、05年37倍を除き8回が10倍以下の堅い決着。1倍台が3回、2倍台が3回と低配当が続出している。過去10年で武豊騎手は[5-1-0-0]で連対率100%。今年はポップロックに騎乗する。中穴決着になった01年はG1馬が1頭のみ、05年はG1馬の出走がなかった。堅く収まることが多いレースだが、G1馬の出走が少ないときは荒れる傾向がある。今年のメンバーにG1馬はいない。

ポップロックは国内G1では有馬記念2着、宝塚記念3着、天皇賞(秋)4着、ジャパンC2着、有馬記念5着と全て掲示板を確保。今回のメンバーでG1連対があるのは、ポップロックとアイポッパー(豪コーフィールドC)の2頭しかいない。芝3200mのメルボルンCではデルタブルースのハナ差2着があり、長丁場をこなす下地はある。有馬記念は3、4コーナーでスブさを出し5着に終わったが、秋4戦目、ジャパンCで激走した疲れがあったか。休み明けは[1-1-2-3]、阪神芝は[3-0-3-1]、武豊騎手では[1-0-1-0](目黒記念1着、宝塚記念3着)。角居厩舎はレースを使って仕上げG1を狙う厩舎。武豊騎手はどんな騎乗をするのだろう。

アドマイヤフジは秋に休養して鳴尾記念3着、中山金杯1着、京都記念2着と復調してきた。冬場に走る大型馬で前走の京都記念では馬体が20キロ増えてこれまでの最高体重を更新したが、冬場は太くても走るタイプで全く問題なかったようだ。3000m以上では菊花賞6着、ダイヤモンドS13着に終わっているが、今の充実ぶりなら違った結果を出すか。母アドマイヤラピスはステイヤーズSの2着馬。アドマイヤジュピタはAR共和国杯で重賞初制覇。日経新春杯は3番手から伸び切れず4着に終わったが、休み明けで馬体16キロ増、雨で緩んだ馬場が影響したのだろう。母の父リアルシャダイ。この距離でどう変わるか。

昨年の天皇賞(春)3着馬トウカイトリック、昨年の阪神大賞典の勝ち馬アイポッパー、万葉Sと日経新春杯で2着に好走したダークメッセージ、前走御堂筋Sを勝ちオープン入りしたメトロシュタイン、昨年の日経新春杯2着馬トウカイエリートあたりが人気面で続きそう。トウカイトリックはAJCC7着、京都記念8着に終わったが、2200mでは距離不足。3000m以上では[2-3-3-2]で阪神大賞典は前2年2着、3着に好走している。今回は転厩緒戦でテン乗りの四位騎手がどう乗るか。アイポッパーは前走シンガリ負けだけに大きな変わり身が欲しい。メトロシュタインはここにきて馬体が充実してきた。別定G2だけに一気のパフォーマンスアップがあれば。

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