日経賞
レース展望
天皇賞(春)のステップレース。過去10年で1番人気は[3-2-2-3]で5連対。G1馬は[1-0-0-2]に対し、G1勝ちのない馬は[2-2-2-1]。有馬記念を勝って直行したグラスワンダーとマンハッタンカフェは6着に敗れている。2番人気は[1-3-2-4]で4連対、3番人気は[1-2-1-6]で3連対。連対馬20頭のうち15頭が5番人気以内。最近7年では14頭のうち13頭が5番人気以内で人気馬同士で決着する傾向。馬連は10倍台までが6回と堅く収まることが多い。連対馬20頭のうち11頭に中山芝2000M以上の重賞で連対があった。特に中山芝2200m以上の重賞で実績のある馬に要注意。
マツリダゴッホは中山芝[5-1-1-1]の巧者で有馬記念、オールカマー、AJCCを制している。昨年の日経賞は早めに先頭に立ち、最後にネヴァブションとトウショウナイトに差されて3着に敗れたが、有馬記念を勝ったように当時より力をつけている。休み明けでも乗り込み十分。斤量59キロは不利だが、グランプリホースとしての貫禄を見せるか。アドマイヤモナークは日経新春杯とダイヤモンドSを勝ち、重賞2連勝。ダイヤモンドSはメンバーに恵まれたが、トップハンデ57.5キロを背負って2馬身半差の楽勝。昨年の日経賞は5着。今の充実ぶりなら昨年以上の走りができそうだが、斤量58キロが課題。
トウショウナイトは昨年秋から不振が続いていたが、ポリトラックで調教するようになって調子が上向き、AJCC2着、京都記念5着。日経賞は05年2着(56キロ)、06年4着(57キロ)、07年2着(58キロ)で2着が2回ある得意レース。今年は57キロで出走でき、マツリダゴッホとは斤量関係が逆転する。ココナッツパンチは骨折休養明け。キャリア1戦で臨んだ弥生賞でアドマイヤオーラにクビ差2着、目黒記念ではポップロックにクビ差2着(ハンデ51キロ)があるように能力は相当。骨折明けだが、気のいいタイプだけにそれなりに仕上がってくるか。陣営はここで賞金を加算して天皇賞(春)に向かいたいようだ。
セントライト記念1着、オールカマー2着など中山重賞で実績のあるコスモバルク、中京記念で重賞初制覇を飾ったタスカータソルテ、今年9歳になったが京都記念で逃げて3着に粘ったシルクフェイマス、ステイヤーズSでアドマイヤモナークを負かしているマキハタサイボーグあたりが人気面で続きそう。中山は開催替わりだが、今週までAコースで行われる。先週は3〜4コーナーの内側にローラーをかけたことで土曜は内を通った馬の好走が目立った。馬場は徐々に荒れてきているが、今週もローラーをかけるかどうか注目したい。テンジンショウグン(12人気)、レオリュウホウ(9人気)が勝つなど、日経賞は時々大波乱がある。
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