マーチS
レース展望
ダートのハンデ重賞。過去10年で1番人気は[1-1-0-8]で2連対、2番人気は[1-1-1-7]で2連対、3番人気は[0-0-1-9]で連対なし。最近7年の連対馬14頭のうち3番人気以内は2頭しかいない。人気馬の信頼度はかなり低い。馬連は10倍以下はなく、万馬券が5回と大荒れ。ハンデ戦だが、52キロ以下の軽量馬は[0-0-2-25]で連対なく不振。57.5キロ以上を背負った馬は[5-2-2-8]で連対率41%。トップハンデは[2-2-2-4]で連対率40%。重ハンデを背負った馬が活躍している。前走負けて人気を落としたダート重賞実績馬が巻き返すことが多い。穴で逃げ先行馬の残り目に注意。
トップハンデは58キロのフィフティーワナーとボンネビルレコード。フィフティーワナーは長期休み明けの白富士Sはシンガリに敗れたが、叩き2戦目の仁川Sはトップハンデ57.5キロを背負い先行抜け出しを決めた。未勝利から5連勝でアンタレスSを制した馬。ダートでは[6-0-1-0]でまだ底を見せておらず、これから順調に使えればG1を狙える馬。馬名はイチローの背番号でイチローのように世界で活躍を願ってつけられたもの。とにかく順調に行って欲しい。今回は横山典騎手が騎乗する。ボンネビルレコードはダイオライト記念2着で復調気配。田中勝騎手は2月11日に勝ってから現在86連敗中。昨年は絶好調だったが・・・。
57キロはカフェオリンポスとサンツェペリン。カフェオリンポスは前走仁川Sでシンガリ負け。サンツェペリンは昨年の皐月賞2着馬だが、前3走は2桁着順と精彩を欠いている。ダートできっかけを掴めるか。56キロはアドマイヤスバル、イブロン、ドラゴンファイヤー、マコストパルビエロ。アドマイヤスバルは根岸Sで致命的な不利があったが、大外から追い込んで3着に突っ込んだ。東京ダ1400mがベストだが、ダ1800mも守備範囲。村田騎手とは好相性。しぶとさを発揮するか。イブロンは善戦止まりが続いているが、中山ダ1800mは得意。田村厩舎はアネモネS・ソーマジック1着、フラワーC・レッドアゲート2着と絶好調。乗り慣れた後藤騎手でひと押しがあれば。
ドラゴンファイヤーは1000万条件から3連勝でシリウスSを制したが、その後は不振が続いている。前走のフェブラリーSは後方のまま見せ場なく終わったが、馬体が大きく減っていた。力はあるので、馬体が回復して、精神面を含めデキが戻っていれば。マコストパルビエロはダート重賞で2、3、3、4着と相手なりに堅実に走っている。中山ダ1800mは3歳時に黒竹賞を勝っている。休み明けの平安Sでメイショウトウコンに頭差の3着に食い下がったようにG3なら能力は足りる。今回は関越Sをレコードで逃げ切ったときに騎乗していた北村宏騎手に乗り替わる。前に行ってしぶとさのある馬。
上がり馬では、ダート[4-0-1-0]で1000万、1600万条件を連勝してきたパレスショットガン、500万条件から3連勝でオープン入りし、前走仁川Sで3着に入ったブラックランナー、前走北山Sを勝ちオープン入りしたナナヨーヒマワリ、3走前に初日の出Sを勝ちオープン入りしたレオエンペラー。上位馬に死角があれば、上がり馬が台頭する確率は増す。マーチSは人気馬の信頼度が低く荒れることが多いレース。過去3年の3連単は6-8-3番人気で15万馬券、2-10-7番人気で25万馬券、9-8-4番人気で30万馬券とかなり荒れている。今年は荒れるとは限らないが、馬券は3連単で高配当を狙うのが面白そうだ。
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