ニュージーランドT
レース展望

NHKマイルCのトライアルレース。中山芝1600mに変更された過去8年で1番人気は[3-2-0-3]で5連対。連対した5頭のうち3頭は重賞勝ち、残る2頭は重賞3着以内があった。逆に連対を外した3頭には重賞実績がなかった。2番人気は[1-0-2-5]、3番人気は[1-0-1-6]でともに1連対と不振。最近6年は7番人気以下の人気薄が必ず連対しており、連対馬12頭のうち5頭が10番人気以下の人気薄。馬連は73.6倍、111.2倍、175.8倍、97.7倍、28倍、1127倍と荒れている。データからは2勝以上、前走5着以内、重賞好走経験、中4〜8週を満たす馬に注目。穴で前走500万条件を勝ってきた馬に注意。

ゴスホークケンは朝日杯FSの勝ち馬。抜群のスタートでハナを切ると直線で後続を引き離して2馬身半差で快勝。1枠1番から内ラチ沿いの最短コースを通り、上がり3Fはメンバー最速の35.2秒。内を回った馬が上位を独占し、外を回った馬は壊滅状態だったが、勝ちタイム1分33秒5は優秀で逃げて最速上がりを繰り出したのだから恵まれただけではない。過去8年のニュージーランドTで2ヶ月以上の休み明けは[0-1-1-12]と不振だが、朝日杯の勝ち馬が直行するのは初めて。ダンツキッスイ、ロードバリオスとの兼ね合いが鍵になるが、好位からの競馬もできる。内田博騎手はJRA移籍後重賞初勝利なるか。

アサクサダンディは若竹賞でショウナンアルバの2着、500万条件でレッドシューターに勝ち、スプリングSは直線で脚を余してショウナンアルバにクビ差の4着と芝1800mで強い競馬をしている。抽選対象だが、陣営はアンカツを確保している。ダノンゴーゴーはファルコンSを直線一気で快勝。芝1200m[3-0-0-0]、芝1400m[0-1-0-0]、芝1600m[0-0-2-0]で距離延長が鍵だが、折り合いがつけば切れる脚を使える。ダンツキッスイ、ロードバリオスが飛ばせば折り合えるか。ただしメンバーは前走より強い。ダンツキッスイはアーリントンCを逃げ切り勝ち。3着のディープスカイは毎日杯を好タイムで楽勝した。今回も強気に飛ばしてどこまで踏ん張れるか。

抽選なしで出走できるのは、いちょうS勝ちが光るアロマキャンドル、アーリントンC2着のエーシンフォワード、近走不振のホッカイカンティ。アロマキャンドルはフラワーCで10着に敗れたが、本来の先行する競馬で変わるか。中山マイルは未勝利戦で3馬身差の圧勝がある。鞍上は新人の三浦皇騎手。エーシンフォワードは急仕上げだったアーリントンCでしぶとく伸びて2着に入った。朝日杯FSは崩れたが、本来は相手なりに堅実に走るタイプ。今回は和田騎手に乗り替わる。ホッカイカンティは距離を短くしてきた。東京芝1400mの新馬戦を4馬身差で圧勝した馬。距離短縮で一変しても驚けない。抽選対象の馬にも注意したい。

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