競馬アナリストGM
アンタレスS
レース展望
96年に新設されたダート重賞。03年にハンデ戦から別定戦に変更された。過去10年で1番人気は[2-2-2-4]、2番人気は[3-1-0-6]で連対率は40%だが、別定後5年は[1-2-1-1]、[2-1-0-2]で連対率は60%に上がる。別定後5年の連対馬10頭のうち9頭が5番人気以内。最近は人気馬が堅実。別定後5年の馬連は05年に万馬券が出たが、あとの4年は10倍台までに収まっている。連対馬20頭のうち19頭はダートで5勝以上または連対率50%以上。この程度の実績がない馬では通用しない。京都のダートコースは時計が出やすく、例年の勝ちタイムは1分50秒前後と早い。これもポイントになる。
58キロはサンライズバッカスとメイショウトウコン。サンライズバッカスは川崎記念を挫石で取り消したが、4月から坂路で乗り込んでいる。緒戦から無理したくはないはずだが、どこまで仕上げてくるか。京都ダ1800mは昨年の平安Sでメイショウトウコンに頭差の2着がある。初の58キロは気になる材料。メイショウトウコンは東京を除くとダート[6-2-1-0]で複勝率100%。京都ダ1800mは[2-1-1-0]で平安S1、2着、アンタレスS3着がある。上がりが早くなった昨年のようなレースにならなければ。武幸騎手は2月のクイーンCを勝って以降[0-6-3-55]で現在64連敗中と大不振。桜花賞のリトルアマポーラの出遅れ5着は必然だったか。
57キロはキクノアロー、ドラゴンファイヤー、チャンストウライ、ナナヨーヒマワリ、ロングプライド。キクノアローは昨年の2着馬だが、それ以降不振が続いている。京都ダ1800mは[1-2-0-0]の得意コース。復調していれば。ドラゴンファイヤーはシリウスSで強い勝ち方をしたが、その後が不振。冬場は良くないタイプか。大幅馬体減、テンションが高いなど、気になる点を今回クリアできれば。チャンストウライは地方・園田所属馬。帝王賞で3着サンライズバッカスに0.3秒差の4着、名古屋グランプリで2着ロングプライドに0.2秒差の3着、佐賀記念で3着マコトスパルビエロに1秒差をつけて1着と実績があるだけに侮れない。2走前の佐賀記念はレコード勝ちだった。
ナナヨーヒマワリは北山S、マーチSを2連勝。今年7歳になったが、老いて益々盛んというのはこのことか。マーチSは7歳、7枠、7番人気で馬名はナナヨーウイングと7が揃っていた。京都ダ1800mは[2-1-0-0]の得意コース。メンバーは強くなるが、少し展開の助けがあれば。ロングプライドは平安S4着、フェブラリーS4着と勝ち切れない競馬が続いているが、京都ダ1800mは[2-1-0-1]の実績がある。平安Sは0.1秒差の4着だったが、出遅れて位置取りが悪くなり、後方から捲くる競馬になったことが応えたもの。武豊騎手とは[2-1-2-0]と好相性。過去10年の平安Sで武豊騎手は[3-1-0-2]と乗れている。
56キロで人気になりそうなのは、ダート[6-0-2-0]のフィフティーワナー、上がり馬ゲイルバニヤン、エスケーカントリー、ブラックランナー、休み明けも重賞実績あるワンダースピードあたり。フィフティーワナーは1番人気に支持されたマーチSで3着に敗れたが、トップハンデ58キロを背負って外から早めに来られて厳しい展開だった。今回は2キロ減の56キロになるのは、かなり有利。京都ダ1800mは3戦3勝で06年のアンタレスSを勝っている。前走を見ると完全復調しているかは微妙だが、陣営は岩田騎手を乗せてきた。ワンダースピードは3走前のアルデバランS(京都ダ1800m)が強い勝ち方だった。休み明けで仕上がりが鍵だが注意したい。
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