アンタレスS
有力馬診断

[7 ]ロングプライド
これまでダートの良馬場では[4-1-0-1]でフェブラリーS4着以外は連対しているが、稍重以上の脚抜きのいい馬場では[1-1-2-2]で1勝のみ。京都ダ1800mは[2-1-0-1]で良馬場では[2-1-0-0]で連対率100%。力のいる良馬場が得意でその中でも京都ダ1800mはベストの条件。3歳時の端午Sでは後方から捲くって2着に7馬身差をつけて圧勝している。そのときの上がり36.2秒は2位の1.7秒上回った。2走前の平安Sは4着に敗れたが稍重だった。出遅れて位置取りが悪くなり、後方から大外を早めに捲くる展開も応えている。それでメイショウトウコンとは0.1秒差なら上々。今回は当時から斤量1キロ増の57キロになるが、[2-1-2-0]と相性のいい武豊騎手に乗り替わるのはプラス。過去10年の平安Sで武豊騎手は[3-1-0-2]と乗れており、土曜は[5-1-0-2]と絶好調だった。スタートを決めてメイショウトウコンより前で進めたい。

[6+]メイショウトウコン
これまでダートでは[6-2-1-3]で東京を除くと[6-2-1-0]で複勝率100%。京都ダ1800mは[2-1-1-0]で平安S1、2着、アンタレスS3着があり、高速決着にも対応できている。道中の流れに関係なく早い上がりを繰り出して追い込みを決めるタイプでこれまでの走りから脚抜きのいい馬場の方が末脚の威力が増している。良馬場でも走れるが、対ロングプライドではパサパサの良馬場より脚抜きの馬場の方がいい。攻め駆けしないタイプで最終調教の動きは目立たなかったが、1週前に栗Bで一杯に追われて好タイムを出している。仕上がりは良さそうだが、少し気になるのは06年の夏に復帰してから4戦で休養していた馬が今回は休みなく6戦目になること。さらに武幸騎手は土曜も[0-0-0-6]で終わり、2月のクイーンCを勝って以降[0-6-3-61]で現在70連敗と大不振。リーディングを走る兄の武豊騎手とは対照的な成績。

[6+]フィフティーワナー
これまでダートで[6-0-2-0]で複勝率100%。1番人気に支持されたマーチSは不甲斐ない負け方。少し底を見せたか。そのマーチSはトップハンデ58キロを背負って外から早めに来られて厳しい展開になったこともあるが、初めて中山に輸送したことで当日がテンションが高かったし、テン乗りの柴田善騎手の影響もあったか。ただし今回は別定戦で前走から2キロ減の56キロになるのは有利。京都ダ1800mは[3-0-0-0]で06年のアンタレスSを1分49秒0の好タイムで逃げ切り、ヒシアトラス、サカラート、フィールドルージュを完封している。そのときのパフォーマンスを発揮できれば勝ち負けになるが、完調まで戻ったかどうかは微妙なところ。京都土曜のダート戦は5レースあったが、逃げた馬は[4-1-0-0]で連対率100%。岩田騎手はこれを見逃すはずはなく、今回はメンバー的にも逃げる手だろう。少し展開が見方すればチャンスは広がる。

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