競馬アナリストGM
京都新聞杯
レース展望

00年に京都4歳特別が廃止され、京都新聞杯が春開催に移動。00、01年は芝2000mで行われ、02年から外回りの芝2200mに変更された。過去8年の1番人気は[1-0-1-6]で1連対のみ。以前は皐月賞で善戦した馬が人気になって不振に終わることがパターンだったが、06年以降出走がなくなり、今年も出走はない。2番人気は[3-0-1-4]で3連対、3番人気は[1-1-0-6]で2連対。馬連は00年から4年連続で万馬券になったが、最近4年は9倍、13倍、85倍、48倍で中穴どまり。皐月賞組が不振に終わるパターンに皆が気づいて万馬券はなくなったが、前2年が荒れたように決して堅くはない。

皐月賞組の出走がなくなってからレベルが低くなっており、昨年は重賞勝ちはおろか重賞5着以内、オープン特別勝ちのないメンバーだった。今年もオープン特別勝ちのある馬おらず、重賞実績のある馬はラジオNIKKEI杯2歳S3着のメイショウクオリアのみ(他の重賞実績馬は回避予定)。昨年とほとんど変わらないレベルか。昨年まで前走新馬、未勝利だった馬は馬券圏内がなかったが、昨年は前走未勝利戦(デビュー戦)を勝ったサンライズベガが3着に入った。ダービーに向けてのG2というよりオープン特別くらいのレースと見るのが正解か。それを裏切る馬の出現を期待したいところではあるが・・・。

メイショウクオリアはラジオNIKKEI杯2歳S3着の後、きさらぎ賞10着、500万条件4着に終わったが、前走ムーニーバレーRCTを内から差し切った。切れ味不足に泣いた馬とは思えない伸び脚だった。父マンハッタンカフェの良さが出てきたか。天皇賞(春)で2着に終わったメイショウの馬に武豊→岩田騎手に乗り替わるところが面白い。ブラストダッシュは芝2000mの未勝利、アザレオ賞を2連勝。武豊騎手が騎乗することで人気を集めそうだ。00年以降の京都新聞杯で武豊騎手は[0-1-0-5]で人気を裏切る傾向。武豊騎手は佐藤正厩舎の管理馬に騎乗することは稀だが、現在3連勝中。重賞初勝利をプレゼントできるか。

ヒルノラディアンは新馬、あざみ賞を連勝したエリート馬。昆厩舎はアルカザン、ジュウクリュウシンもエリート馬だったが、前者は重賞で善戦止まり、後者は骨折でリタイア。NHKマイルCに出走するディープスカイはいるが、今年は最強布陣だっただけにもう1頭ダービーに出したいところか。2戦ともレースのレベルは高くないが、新馬戦はラスト3Fが尻上がりだった。マゼランは青葉賞で1番人気に支持されたが、後方のまま見せ場なく12着に終わった。直線で前が壁になって全く追えなかったのだから敗因は明らか。まともに走っていないだけに連闘でもストレスはなさそう。レースが瞬発力勝負ではなく地力勝負になれば。

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