競馬アナリストGM
京王杯SC
レース展望

安田記念の前哨戦。過去10年で1番人気は[2-0-1-7]で2連対のみ。00年以降8年間連対がなく不振が続いている。牡馬混合G1勝ちのない馬は[0-0-0-6]で4着が最高。2番人気は[2-1-3-4]で3連対、3番人気は[1-0-1-8]で1連対のみ。人気馬の信頼度は低い。馬連は10倍以下はなく、最近5年は102倍、85倍、36倍、64倍、20倍、80倍で全て中穴以上。G2でレベルは高いが、かなり荒れている。東西別では関東馬[8-5-7-74]で13連対に対し、関西馬[2-5-2-52]で7連対。4番人気以内の関西馬は[1-0-1-13]で1連対のみ。唯一連対したのは、前走高松宮記念を勝ったオレハマッテルゼ。

スズカフェニックスは前走高松宮記念3着。直線で外に出しながら馬群を捌いて鋭く伸びてきたが、スタートで躓いて位置取りが悪くなったことが応えた。上がり3Fはメンバー最速の32.7秒。極限の末脚だった。昨年は安田記念に直行したが、今年は京王杯SCを挟んできた。東京芝は[1-1-2-1]で東京新聞杯勝ちがあり、芝1400mはいずれも阪神で[1-1-1-0]。阪急杯で59キロを背負って2着したように斤量はこなすタイプ。高松宮記念は福永騎手が騎乗したが、今回は主戦・武豊騎手に戻る。直線で自分のスペースを確保していつもの末脚を繰り出せれば勝ち負け。スーパーホーネットには5戦4勝。

スーパーホーネットは昨秋に本格化してスワンS1着、マイルCS2着。マイルCSではダイワメジャーにクビ差まで迫り、3着スズカフェニックスには半馬身先着した。前走の高松宮記念は中団の後ろからメンバー3位タイの33.2秒で外から伸びたが5着。スズカフェニックスに競り負けたが、芝1200mの適性と使っている馬との差が出たのだろう。当日はマイナス6キロ。少し仕上がり過ぎたか。東京芝[1-0-0-3]で芝1400mのくるみ賞を勝っている。ただし3歳以降、関東のレースは[0-0-0-5]で馬体が減るなどして不振が続いている。昨秋は使っても馬体が減らなかったが、全て関西でのレースだった。当日の馬体重に注意したい。

ドラゴンウェルズは昨年のスワンSでスーパーホーネットに0.1秒差の3着。今回はスーパーホーネットより1キロ軽い57キロ。芝1400mは[2-1-1-1]で力を出せる距離。少しムラな面はあるが、乗り慣れた藤田騎手なら心配は無用か。キングストレイルは中山芝[3-2-0-5]に対し、東京芝[0-1-1-3]でベストは中山芝1600m。東京では切れ負けの懸念があるが、アンカツがどう乗るか。アイルラヴァゲインはメンバーに関係なく善戦止まりが続いている。芝1400mは[2-1-0-0]で谷川岳S2着がある。テン乗りの内田博騎手で新味を出すか。今年はスズカフェニックスとスーパーホーネットの能力が抜けている。アクシデントがなければ堅い決着か。

[Home]