競馬アナリストGM
ユニコーンS
レース展望

96年に新設された3歳ダート重賞。01年に東京ダ1600mに変更された。過去7年の1番人気は[3-2-0-2]で5連対。連対を外したカフェオリンポス(4着)は休み明け、アエローザ(12着)は初ダートだった。順調に使われているダート実績馬は信頼度が高い。2番人気は[0-2-1-4]で2連対、3番人気は[1-0-1-5]で1連対。4〜7番人気が6連対と多い。馬連は5回が10倍台までに収まっており、中穴止まり。前走クラス別では、500万条件[1-0-0-28]、オープン特別[4-2-3-43]、G2[0-0-1-4]、G1[1-2-1-9]。500万条件から唯一連対したのは、06年の勝ち馬ナイキアースワーク。オープン実績のある馬が活躍している。

ダートのオープン以上で連対があるのは、バイオレットS1着のシルクビッグタイム、昇竜S1着&端午S2着のユビキタス、兵庫Chs2着のウイントリガー、ヒヤシンスS2着のダイワマックワン、兵庫ジュニアC2着のタカラストーン、東京2歳優駿牝馬1着のマダムレコント、昇竜S2着のクリールトルネード(抽選対象)、バイオレットS2着のナンヨーヒルトップ(抽選対象)。今年はシンザン記念1着&京王杯2歳S2着のドリームシグナル、京王杯2歳Sの勝ち馬アポロドルチェ、ラジオNIKKEI杯2歳S2着のサダムイダテン、京都新聞杯2着のロードアリエスと芝重賞で実績のある馬が多く参戦してきた。今年はダート路線の方がレベルの高い走りをした馬が多かったが、圧倒的な強さで4連勝したサクセスブロッケンはいない。果たしてどんなレースになるか。

シルクビッグタイムは初芝のファルコンSは7着に敗れたが、ダートは3戦3勝。新馬戦は9馬身、500万条件は4馬身、バイオレットSは2馬身差での勝利で全て楽勝だった。バイオレットSを差す競馬で勝ったことで距離はこなせそうな感はあるが、体型的にベストは1400mあたりか。今回は休養明けだが、馬なり調教ばかり。芝を使った反動で硬さがないかチェックしたい。ユビキタスはダート[3-2-1-0]。端午Sではサクセスブロッケンに子供扱いされたが、昇竜Sは逃げて2馬身差で快勝。右回りはもたれるため、左回りの方がいいようだ。東京ダ1600mは未勝利戦で2番手から抜け出して7馬身差で圧勝している。

サダムイダテンは不振が続いているが、前走は馬体が増えて馬の気配は良くなっていた。ダート走るフォーティーナイナー産駒で近親にJBCスプリントを制したマイネルセレクト(サダムイダテンと同じ中村均厩舎)。栗DWでラスト1F11秒台を楽々と出す馬。ダートで一変する可能性はある。人気で不振に終わるパターンから抜け出せるか。陣営は武豊騎手を乗せてきた。ドリームシグナルはNHKマイルC4着。内を回った馬が有利な馬場で外を回っては厳しかった。父アグネスデジタルはフェブラリーSの勝ち馬。スパッと切れないところがダート向きといった感もある。全くタイプは違うが、半兄ホクトスルタンは先週の目黒記念を制した。

抽選対象は22頭のうち6頭出走という狭き門。相馬眼ニュースで取り上げたアドマイヤスワットは、JRAがどういう判断を下すか。阪神ダ1800mの未勝利戦は2着に2.5秒差をつけて大差勝ち。ラスト3Fは12.9-12.3-12.1秒で尻上がり。ゴールが近づくにつれてストライドが大きくなり加速していた。キャリア1戦、初ダートで勝ちタイム1分53秒8は前週の1000万条件を0.1秒上回ったのだから凄い。休み明けの前走はクビ差の接戦だったが、馬体が12キロ増えて太め残りだった。川田騎手&橋田調教師&近藤氏はアドマイヤコマント(ダービーは直線で前が詰まり脚を余す)と同じ。川田騎手は燃えているはずだ。

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