CBC賞
レース展望

05年まで暮れの別定G2だったが、06年から6月に移動しG3のハンデ戦に変更された。時期と条件が異なるため、データは参考程度。過去10年で1番人気は[3-2-0-5]で5連対。98年から5年連続で連対したが、最近5年は4、4、5、8、6着で連対なく不振。昨年はテレビ愛知オープンを勝ったペールギュントが6着に終わった。2番人気は[0-3-1-6]で3連対、3番人気は[3-0-0-7]で3連対。馬連は10倍台までが4回あるが、最近は1番人気が不振で120倍、313倍、93倍、22倍、323倍とかなり荒れている。7番人気以下で連対した7頭のうち4頭は道中3番手以内を進んだ馬。穴で人気薄先行馬に注意。

トウショウカレッジはテレビ愛知オープンを1分7秒5で差し切り勝ち。休み明けで乗り込みが不足気味だったが、池添騎手が内から上手く捌いてきた。雨で馬場は緩んでいたが、あまり影響はなかったようだ。中京芝1200mは[3-0-0-5]だが、06年12月以降は[3-0-0-1]で現在2連勝中。550キロの大型馬だが、内から馬群を割れる器用な脚がある。前走勝ったことでトップハンデ57キロ。芝1200m&57キロでは[3-1-0-2]の実績があるが、負けていれば55、56キロだったこと、斤量の軽い馬との比較で有利ではない。池添騎手は新潟大賞典で不利があったサンライズマックスに騎乗したかったはずだが・・・。

ワイルドシャウトは一昨年の2着馬で前走テレビ愛知オープン2着。昨秋から不振に陥っていたが、ひと息入れて立て直し復調したようだ。ハンデは据え置きの56キロ。前走は開幕週の高速決着に対応できたが、力のいる馬場が得意な馬で荒れ馬場は苦にしない。岩田騎手とは[2-2-1-1]と相性がいいのも魅力。ウエスタンビーナスは韓国馬事会杯でエイジアンウインズに3馬身差をつけて逃げ切り勝ち。続く春雷Sもハイペースで飛ばして逃げ切った。ここにきて馬体が成長してパドックの雰囲気が変わってきたことも好印象。左回りは[1-0-0-5]。中山ならこのメンバーでも通用するが、左回りの中京コースが鍵。

カノヤザクラはテレビ愛知オープン12着。開幕週の馬場で出遅れは致命的だった。ただし負けたことで1キロ減の54キロはある意味良かったか。セントウルS2着、京阪杯3着の実績からまともに走ればこのメンバーでも通用する。キョウワロアリングはテレビ愛知オープン5着。中京芝1200mは[1-2-0-2]で高松宮記念で0.3秒差の6着がある。馬場の違いはあるが、そのときと同じくらい走れば。スピニングノアールはテレビ愛知オープン4着。中京芝1200mは[1-2-1-3]で尾張S1着、テレビ愛知オープン2着がある。昨年は直線で前の馬と接触して落馬競走中止。高松宮記念を勝った長浜厩舎の管理馬。得意コースで激走するか。

ダ1200m[6-1-0-0]の実績があるスリープレスナイト、昨年の2着馬ナカヤマパラダイス、テレビ愛知オープン3着のタニノマティーニ、同11着のニシノプライド、中京芝1200mで3勝を挙げているトーセンザオーあたりが人気面で続きそう。スリープレスナイトは新馬戦2着、未勝利戦3着が芝戦。きょうだい4頭はみな芝をこなしており、近親にアドマイヤムーン、トールハンマー、シルキヴェルリッツ(中京芝1200m巧者)。芝をこなす下地はある。中間の調教がいつもより軽いので、ここが目一杯ではなさそうだが・・・。昨年はダートでしか走っていなかったサンアディユがアイビスSDを勝ち、セントウルS1着、スプリンターズS2着、京阪杯1着と芝で大化けした。

CBC賞は6月に移動してから最終週で馬場の内側が荒れる傾向。一昨年は8枠16番のシーイズトウショウが馬場のいい外を通って勝ち、2着に荒れた内をロスなく回ってきたワイルドシャウト。昨年は各馬が馬場の悪い内を避けて外を回る中、内からショートカットしたブラックバースピンが勝ち、2着に2番手から粘ったナカヤマパラダイス。今年も馬場の内側が荒れており、土曜と日曜の競馬でさらに内側が荒れれば馬場のいい外を通った馬が有利になりそう。ただし昨年のように各騎手が外を回すとショートカットした馬が好走することも考えられる。荒れ馬場をこなし、器用な脚がある馬の激走に注意。

[Home]